皆さんは、2500cc 未満の車検費用と聞いて、どの位かかると想像しますでしょうか?
2500ccと言う排気量から10万円?15万円?などと想像するかもしれません。
実は、車検費用の違いは、排気量と言うよりも車両乾燥重量によって異なると考えます。
ここでは、2500cc未満の車検費用の違いをできるだけわかりやすく解説していきます。
2500cc未満の車検費用は?【重量税の違い】
2500cc未満の車検費用で大きく異なるのは、車両重量税と考えます。
ここでは、同じ車種などの場合でも、グレードなどによって掛かる重量税が違うことを解説します。
アルファードを例にとってみる
トヨタの高級ミニバンであるアルファードを例にとって自動車税を解説してみます。
- FFモデル 2.5LアルファードXグレード1920㎏ 13年未満
こちらのFFモデルアルファードの場合は、車両重量税が32800円となっています。 - 4WDモデル 2.5LアルファードSグレード2020㎏ 13年未満
4WDモデルになると、2000㎏を超えます。この場合は、車両重量税が41000円になります。
エルグランドを例にとってみる
日産の高級ミニバンと言えば、エルグランドが挙げられますね。
- エルグランドのFFモデル 2.5Lグレードは、オール2000㎏以下のモデルになっています(オプションの追加なし、13年未満)。車両重量税は、32800円となります。
- 4WDモデルは、250 Highway STAR SUrban CHROME/250 Highway STAR Sが2000㎏以で32800円です。そのほかのグレードは、2000㎏超となるので41000円です。13年未満。
2500ccの排気量の場合は、車両乾燥重量が2000㎏以内か超過かによって車検費用が変わるという事になります。
一般的に2500ccのセダンモデルなどは、2000㎏以下のモデルが多いといえます。
また1500㎏以下と言うモデルは、かなり少ない状況と考えます。
2500cc未満の車検費用は?経過年数が増えると?
車両重量税は、初年度登録から一定期間が過ぎると税額アップする仕組みになっています。ここでは、税額アップするタイミングなどを解説します。
車両重量税は13年経過していると値上がりする
車の性能は、日進月歩です。環境保護の観点から、古い年式の車での排気ガスや燃費性能が最新モデルよりも劣るという理由で、環境負荷が大きいと国では考えています。
こういった観点から、初度登録してから13年超過した車の車両重量税がアップする規定になっています。
具体的には、2000㎏未満の13年未経過の車両重量税が32800円なのに対して、13年超過した車の車両重量税は、45600円と13000円近くアップします。
2000㎏超の場合は、41000円が57000円にアップします。
車両重量税は18年経過しているとさらに値上がりする
車両重量税は、13年超過だけでなく、18年超過した車の場合、もっと車両重量税がアップする仕組みになっています。
2000㎏未満の場合は57000円で、2000㎏超の場合は63000円です。
一口に2500ccといっても、車両乾燥重量と初度登録年によって、車検費用に係る車両重量税が大きく変わることがわかります。
2500cc未満の車検費用は?どのくらいかかるの?
では2500cc未満の車検費用は、どの位かかるものなのでしょうか?ここでは、継続車検の場合でどの位かかるのか?などを解説します。
2500cc未満で車両重量2000㎏以下の場合
- 13年未満 2000㎏以下の車両重量税・印紙代・自賠責保険=56150円
- 13年超18年未満 2000㎏以下の車両重量税・印紙代・自賠責保険=68950円
- 18年超 2000㎏以下の車両重量税・印紙代・自賠責保険=77350円
上記の金額は、車検でかかる固定費用です。
これに定期点検料金などが加わります。ディーラーなどでは、25000円位が一般的です。
また修理箇所が発生すれば追加の費用となります。
2500cc未満で2000㎏以下の車は、車検費用が最低でも80000円前後から100000円前後はかかると思って良いでしょう。
2500cc未満で車両重量が2000㎏超過の場合
車両重量が、2000㎏超の場合は、どのような車検費用になるでしょうか?
- 13年未満 2000㎏超の車両重量税・印紙代・自賠責保険=64350円
- 13年超18年未満 2000㎏超の車両重量税・印紙代・自賠責保険=80350円
- 18年超 2000㎏超の車両重量税・印紙代・自賠責保険=86350円
2500cc未満で2000㎏超の車は、車検費用が最低でも90000円前後から110000円前後はかかると思って良いでしょう。
18年超の車は、定期点検時に不具合のある可能性が高まるので、車検時に修理費用が100000円かかるというケースも起きます。車検費用だけで200000円越えの可能性がありますね。
さいごに、2500cc未満の車検費用とは、排気量で決まるものではなく、車両乾燥重量によって車両重量税が大きく変動するという認識が大切と考えます。皆様の参考になればと