皆さんは、アバルトというイタリアの車メーカーを知っているでしょうか?アバルトの歴史は古く、もう70年以上あります。主にフィアット500をベースに競技車両としても使える車を製造・販売しています。
ではこのアバルトを買って、後悔してしまうことはないのでしょうか?特殊な車だけに、後悔の可能性は否定できません。ここでは、アバルトを買って後悔する理由について考察してみます。購入前にアバルトの特性を知ってもらい、しっかり検討していければと思いながら解説してみます。
アバルト595を買ってから後悔する理由は?「ドライバビリティ」
引用:アバルト公式HP
ここでは、アバルトを購入して後悔してしまう可能性のある中で、「ドライバビリティ」に関する部分を解説します。
乗り心地は決して良くない
マイカーがココアからフィアットに変わった。
乗り心地も運転の感じも全然違って、なれるまでビクビクしながら運転してる😅 pic.twitter.com/hi9goe7jgL— 黒蜜糖 (@kuro_mi_chu0419) November 22, 2017
ベースのフィアット自体が、比較的乗り心地も良く、快適な車だという声と、そうでもないという声があります。アバルト595は、このフィアット500をベースにレースでも使える仕様にしています。
当然足回りなども固めのセッティングになっています。さらに短いホイールベースは、レースでは有利ですが、街乗りでは乗り心地を悪くさせてしまう可能性が高いです。
アバルト595で高崎から帰るんだけど、乗り心地悪いしミッションがすごく独特で運転しにくいから個人的にはあまり好きじゃない🚗 pic.twitter.com/PLsoZVIBi9
— 🗾い🗾 (@himari_sika) February 5, 2022
アバルト595は、公道も走れるレースカーです。そのため、こういった組成をしっかり把握して購入しないと、乗りづらいと思ってしまう確率が高くなります。
アバルトはかなり窮屈な車内
アバルト595は、レースでも走れるという観点から、シートなどもホールド性の高いものになっています。ということは、かなり窮屈に感じてしまう可能性があるということです。さらにもともとの車内空間も大きく広いわけではないので、長距離同じ体制で座っているというのもかなり窮屈感があると言えるでしょう。
全長×全幅×全高=3660×1625×1490㎜と、ほぼ軽自動車サイズより一回り大きいサイズとなっています。
思ったより馬力はない
直列4気筒DOHC16バルブでインタークーラー付ターボを搭載したエンジンは、1,368㏄で165PSのパワーとなっています。車両重量は、1110㎏です。軽量なアバルト595という組成上、165PSでも十分にパワーが引き出されるという考えもあると思います。
一方でトヨタから販売されているGRヤリスは、直列3気筒インタークーラーターボエンジンで272PSの出力があります。 1250kgという車両重量はありますが、ラリー界での実績などを踏まえると、アバルト595との差はかなりあります。
また現在販売されているアバルト595は、F595です。車両価格は、4,340,000円です。GRヤリスは、RCで3,300,000円となっています。
安全装備はないと思った方が良い
アバルト595の主要装備を見てみると、ドライバビリティに関する装備や盗難防止に関するイモビライザーなどは採用されているのですが、予防安全装備に関する採用は記載されていませんでした。これは、レース界では非常に邪魔になる装備なのですが、公道走行時にもないという結果になります。
アバルト595を買ってから後悔する理由は?「メンテナンス性」
引用:アバルト公式HP
ここでは、アバルト595を購入した後のメンテナンスに関しての後悔について解説してみます。
故障時のメンテナンス費用はかなり掛かる
女性が運転しているのを見かけないのでオススメだったのですが……
以上、私が乗りたい車でした😂
アバルト595に乗っている知人が「不具合多くて今までの修理代の合計が車1台分くらいになった」と言っていました。
フィアット500に乗っている知人も似たようなことを言っていました。
参考までに……— UCの春麗(ちゅんりー) (@chunkoburiburi) January 17, 2022
アバルト595は、レース界でも使える仕様に仕上げています。ということは、その車の限界点に近い仕様に仕上げていると云う事にもなります。
故障確率が高いだけでなく、輸入車特有の修理代の高額化は、最初に頭に入れておかないと後悔することになるでしょう。
特徴なのだがチューニングカーゆえのメンテナンス性の悪さ
チューニングカーのメリットは、その車の走行性能を最大限に引き上げている点と言えるでしょう。その代わり、エンジンルーム内などでは、純正採用以外のパーツが盛り込まれている場合が多く、整備性は非常に悪いことが多いです。メンテナンス性が悪いという認識がないと、買って後悔する可能性もあります。
アバルト595を買ってから後悔する理由は?「総合判断」
引用:アバルト公式HP
ここでは「アバルト595を買って後悔する」とした時に、総合的にどういうことで後悔するのかや、後悔しないための考え方などについて解説します。
アバルトを買うなら695がよりベター!
アバルトを購入するという事は、アバルトがどんなに乗りづらくても「好きだから」・「好きになる」という気持ちで購入するのが良いと思います。
そして、せっかく購入するならば、アバルト595ではなくアバルト695を購入しても良いと考えます。アバルトの世界に飛び込むのであれば、アバルト695の30PSモデルでと感じます。
アバルトが欲しい!と思っている人が後悔しない
アバルトは、購入後の快適性の低さやメンテナンス費などが他よりも掛かるとしても、その車の「デザインや歩んできた道のりが好きだから購入したい!」という強固な気持ちで購入することが、後悔に繋がり辛いと思います。
なんとなく「かっこいい」・「速そう」という気持ちで購入してしまうと、想像していた以上に手間がかかるといった後悔につながるでしょう。