エアークリーナーは、エンジンが正常に稼働するのに重要なパーツの一つです。それは、燃料・点火・空気の中で、空気の部分を担うパーツだからです。
では、このエアークリーナーの交換時期ってどのくらいなのでしょうか?ここでは、エアークリーナーの交換時期を解説しながら、エアークリーナーのアレコレについてもお話してみます。
エアークリーナーの交換時期ってどのくらいなの?「名称による違い」
エアークリーナーとは、どのような役目を果たすパーツなのでしょうか?よく間違えられるエアコンフィルターのお話と共に説明していきます。
エアークリーナーとは?
S660を納車してもう少しで2週間だが、既に新品エアクリーナーが黒く汚れ始めてるんだが…地球の空気って汚いんやなぁって。
そしてエアクリーナーの必要性を実感した♫ pic.twitter.com/LILBt7FBIT— お初のS660さん (@S66086588394) December 7, 2022
一般的には、エアークリーナーはエアフィルターとも呼ばれているパーツです。ボンネットの中にあるのが普通です。エアークリーナーは、エンジンに綺麗な空気を導入するために必要不可欠なパーツといえます。
空気中には、埃や砂塵などの異物が多く浮遊しています。それだけでなく他の車の排気ガスも多く混入しています。エアークリーナーは、こういった異物をエンジンの中に取り込まないようにするために装備されているパーツです。
もしエンジン内部に異物が混入してしまうと、エンジン破損に直結してしまいます。また、エアークリーナーの能力がなくなり、目つまりを起こしてしまうと、エンジン不具合に発展します。
エアコンフィルターとは?
似たような名称の中に、エアコンフィルターというパーツがあります。このパーツは、一般的に車内に装備されています。目的は、車内の空気を綺麗にしてあげるためのフィルターです。
どちらも空気を綺麗にすることには変わりませんが、エアークリーナーはエンジンに綺麗な空気を運ぶためのパーツで、エアコンクリーナーは、車内に綺麗な空気を運ぶためのパーツとなります。間違いやすいので注意しましょう。
エアークリーナーの交換時期ってどのくらいなの?「交換目安」
エアークリーナーは、どのくらいの使用や期間で交換するのが良いのでしょうか?
走行距離による交換時期
エアクリーナー・エレメント交換。
今回は約3万km。
新品に比べて、まあまあの汚れ。
1万km位で交換するのが望ましい。(笑) pic.twitter.com/h0kfYfrdRh— 配達野郎ファイヤー (@Fire_Imamura) March 7, 2023
エアークリーナーは、30000㎞前後で交換推奨しているメーカーが多いでしょう。ただ定期点検時などに清掃を行っている場合にこういった距離数になると思います。未清掃の状態では、15000㎞から20000㎞前後で交換すると良いとされています。
経年年数による交換時期
こちらは、走行距離にもよるのですが、車検毎に交換する(年10000㎞走行)と考えれば、わかりやすいと思います。走行距離と年数の両方を照らし合わせて、交換時期を決めるのが良いのではないでしょうか?
住んでいる地域による交換時期
実は重要な要素として、住んでいる環境によってもエアークリーナーの汚れは大きく変わります。それは、工業地帯や渋滞の多い密集した地域では、そもそも空気の汚れも多いからです。一方山間部などの空気の綺麗な所を多く走行する場合は、エアークリーナーの負担も少なくなります。
エアークリーナーの交換時期ってどのくらいなの?「ポイントなど」
エアークリーナーの交換時期などでのポイントをここでは紹介します。
エアークリーナーを交換していないと
エアークリーナーは、エンジンが掛かっているとき常時仕事をしています。アイドリングで駐車しているときでも稼働しています。そして空気がエンジンに取り込まれる前に装備され、異物をひとつ残らず取り除く仕事をしています。
交換しないで走り続けると、クリーナー機能が失われ、目詰まりを起こしてエンジン不調となります。エンジンに必要な空気量が送られないからです。症状としては、加速不良やアイドリング不安定、エンストなどになります。
こういった不具合が出ないうちに、エアークリーナーを交換する必要があります。一般的な交換までのステップとしては、10000㎞前後で清掃し、20000㎞前後で交換するのがベターでしょう。この基準に、走行環境を照らし合わせて走行距離や年数を増減させるのが心配の少ない交換サイクルだと思います。
エアークリーナーの交換は自分でもできる
エアークリーナーは、ボンネット内に収容されていることが一般的です。そして、ユーザーが比較的交換しやすい場所や設置方法になっています。DIYで作業しようと思えば、多くの人ができる作業の一つといえます。一度挑戦してみると良いでしょう。
エアークリーナーのいろいろ
エアークリーナーは、純正品だけでなく、社外純正なども多く存在します。純正なら2000円前後のものであれば、社外純正品だと2000円の50%から70%の価格で購入できます。純正品も社外純正品も役割は、基本的に変わりません。
またスポーツタイプの車などでは、高効率なエアークリーナーも販売されています。吸入効率を上げることで走行性能をアップさせる効果があります。ただしこういったエアークリーナーは、清掃などの管理は純正品よりシビアです。
さいごに
エアークリーナーは、定期交換パーツです。日々の点検などで汚れ具合をチェックしながら、必要に応じて清掃を行い、定期的に交換することが車の健康アップにつながるといえます。しっかりと定期交換を行うことで、車の健康が保たれるのではないでしょうか。