車に搭載されているバッテリーは、エンジン始動であったり電装品の稼働であったりと、色々な所で重要な役目を担っています。
そしてバッテリーは車のサイズにもよりますが、10㎏から20㎏前後の重量です。車一台の重さに換算すると、かなり軽いパーツなのに重要なパーツであるといえます。
では、車のバッテリー寿命は突然来るものなのでしょうか?ここでは、バッテリー寿命や対策などについて解説します。
バッテリーの寿命が突然くることが増加!?【主な理由】
バッテリーの寿命が、突然きてしまう事象が増加しているようです。バッテリーが突然上がってしまう現象を紐解いてみます。
バッテリー進化と電装品の進化
どちらが先という話ではないと思いますが、バッテリーが進化したことで電装品が進化し、電装品が進化・多装されることからバッテリーが進化したといえます。
ただバッテリーが進化するにつれ、供給電流が安定的かつ大容量になったのですが、サイズは昔とほとんど変わりません。このため過放電や比重ダウンが急激に起こりバッテリーが突然寿命を迎えることが多くなったと考えます。
車自体の進化によるバッテリー負担
車は日進月歩で進化しています。一方バッテリーも進化していますが、何分限られたサイズの中で進化させざるを得ません。このため現代車の電装品増加が、バッテリーへの負担を増加させていることは事実であると考えます。
20年前の電装装備になかったものとして、安全装備、ナビ、アイドリングストップ、ドラレコなど、かなりの電装品が標準装備されるようになってきました。
ユーザーのバッテリ寿命に関する認識違い
よく「バッテリーなんて交換したことないよ」と話している方がいると思います。一般的なバッテリーの保証は、2年2万キロや3年3万キロなどと記載されています。これは、新車装備されたバッテリーも同じであると考えます。
バッテリー負担の少ない車であっても、5年も使用すればバッテリーが突然上がってしまう可能性が高くなると感じます。
車のバッテリー寿命が突然こないようにする対策
バッテリーの寿命が突然こない様にするためには、どのような対策を施せばよろしいのでしょうか?
アイドリングストップを止めてしまう。
近年アイドリングストップ装着車が、増加していると思います。これは、少しでも燃費を良くしようと思ったメーカー側の工夫でもあります。
一方で、実際の燃費はどうでしょうか?筆者は、営業車にスバルXVを使用しています。一年間に2万キロほど走行します。1年後の燃費結果を見たら10Lくらいの効果という結果でした。
一方でアイドリングストップ専用のバッテリーは普通のバッテリーよりも割高です。1年でも長くバッテリーが持ってくれた方が、コストパフォーマンスが高いと感じます。こういったときに有効なのがアイドリングストップ機構をやめてしまうという方法です。
エアコンやヘッドライトの使用方法を考える
夏場や雨などの時のエアコンは、非常にありがたい装備であると考えます。ただ、ずっと18度設定でエアコンをかけ続けるということは、かなりバッテリーへの負担が大きいと感じます。エアコンの設定温度を25℃などにして、適時管理してあげると良いでしょう。
ヘッドライトは、電装品の中でもかなりワット数がかかる装備です。両方で100Wクラスになるケースもあります。エンジン停止状態でヘッドライトを点けっぱなしにすることで、バッテリーへの負担はかなり増大します。注意してほしい部分です。
簡易電圧計を取り付けしチェックしていく
近年では、シガーソケットに差し込むだけで簡易的にバッテリー電圧を計測できるアイテムが販売されています。それも1000円前後です。またこういった商品の中には、USB充電ができるアイテムもあります。
普段からこういったモニターでバッテリー状態をチェックしていくことは、バッテリが突然寿命を迎える前に気づけるのではないでしょうか。
早めに定期交換
バッテリーは、「寿命を迎えたら交換すればよい」という考えもあると思います。一方で「突然寿命を迎えて困るのは嫌だ」という人も多いと思います。
嫌だと思う人は、やはり多少寿命までゆとりがあったとしても、定期的にバッテリー交換してしまうことが安心ではないでしょうか。
車のバッテリー寿命が突然きたときは?
車のバッテリーが突然寿命となり、車のエンジンがかからなくなったり車が止まってしまった場合は、どうしたら良いのでしょうか。
安全な所に移動するために搬送してもらうか救援してもらう
特に出先などや公道などで、バッテリーが突然寿命を迎えてしまった場合は、二次災害などが起こらないように対策を取りましょう。
こういう状況になってしまったときは、JAFや自動車保険会社の無料レッカーサービスを利用して、ジャンプしてもらいエンジン始動してもらうか、危険な場合は最寄りの修理工場までレッカーしてもらいましょう。
バッテリー交換するしか方法がない
バッテリーが突然寿命を迎えてしまった場合は、よほど新しいバッテリーでない限り新品交換するのが良いと考えます。
もし新しいバッテリーで突然寿命が来たとしたら、バッテリー不良なのかもしくは、その車に対してバッテリー容量がそもそも足りないという事にもなります。
充電して回復しても、100%の回復にはなりません。バッテリーが突然寿命を迎えた場合は、バッテリー交換するのが望ましいでしょう。