バンパーをぶつけて擦り傷ができてしまうことは、車に乗っている方なら多くが経験していることでしょう。バンパーはそもそも車体や乗っている人を保護するための装備なので、擦り傷ができやすいものですが、だからといってそのままにはしておけません。
修理をしなければいけませんが、バンパーの擦り傷にかかる修理代はどのくらいなのでしょうか?修理代をはじめ、修理する方法などを見ていきましょう。
バンパーの擦り傷を放置しておくとどうなる?
バンパーに擦り傷ができたくらいなら、そのまま放置して修理しなくても良いだろうと考える人もいるのではないでしょうか?
たしかに、小さな傷くらいならそのまま放置しておいても良さそうに感じられますが、車にとっては悪影響が考えられます。というのも、車が傷つくとその部分がサビてしまうからです。
サビはとても厄介で、ある部分がサビてしまうと、その後は徐々にその範囲を広げ、傷付いた部分だけで、その周囲までサビてしまいます。最終的には広い範囲でサビが見られるようになり、この状態で修理に出すと費用も高くなってしまいます。
サビを取るのに手間がかかるようになりますから、その分修理費用も上がってしまうわけです。バンパーの場合はプラスチックでできているなど、サビが付きにくい部分ではありますが、そうであっても塗装が剥げてしまったり、他の悪影響も想定されます。
見た目にも美しくありませんし、やはり擦り傷ができたらなるべく早く修理することを心がけましょう。常に整備された車に乗ることが事故の予防にもなり、万が一事故が起きてしまった時も安全性を高めるのに役立ちます。
バンパーはぶつけるものだから、と修理せずに放置しておく人もいるようですが、バンパーとはいえすぐに修理した方が良いのは間違いありません。特に理由がないならすぐに修理することを考えましょう。
バンパーの擦り傷の料金
ではバンパーの擦り傷を修理するにはどのくらいの料金がかかるかを見ていきます。実際の金額は傷の具合や、修理を依頼する業者によって違うため、あくまでも目安として考えてください。
バンパーはフロントとリア、つまり車の前後にそれぞれ付いていますが、どちらでも料金は同じです。たとえばバンパーの傷が大きく、完全に交換しなければいけない場合の料金は、およそ3万円前後になります。
これを高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれですが、一般的な交換作業ならこのくらいの料金になるのが一般的です。
交換まではする必要がなく、塗装を塗り直すなど、バンパーの擦り傷を補修するだけで良い場合は、およそ1万円程度の金額になることが多いようです。
バンパーの擦り傷を板金で修理する場合は、傷の数や大きさによっても料金が変わりますが、およそ2万円前後が相場になります。
傷の状態や、修理方法によって多少の違いはあるものの、1万円から3万円くらいを予想しておけば、実際の修理料金とそう大きな差は出ないと思われます。
もちろん業者によって料金はまちまちなので、事前に複数の業者に見積もりを出してもらうなどすれば、より安い料金で修理してくれる業者を見つけられます。費用を最小限に抑えたい場合は、まずはいくつかの業者に見積もりを頼んでみましょう。
バンパーの擦り傷はdiyで直せる?
バンパーの擦り傷を修理するための料金を見てきました。傷の具合によっては1万円程度で済む場合もあるとはいえ、やはりお金を失ってしまうのはできれば避けたいところです。
そこで選択肢として出てくるのが、diy、つまり自分でバンパーの擦り傷を補修するという選択肢です。自分で直せるのであれば、手間賃などを支払う必要がなくなるため、より少ない金額でバンパーの擦り傷を修理できる可能性があります。
実はバンパーの修理は比較的簡単なもので、自分で行うことも不可能ではありません。わざわざ業者に頼まなくても、休日などを利用して自分で済ませることもできるのです。その際にはいくつかの道具を使用すると便利なのですが、その道具が以下の通りです。
★タッチペン
★スプレー
★コンパウンド
これらの道具があると、バンパーの擦り傷を補修することが可能です。決して難しい作業ではなく、自分でもできる作業なので、チャレンジしてみるのも良いでしょう。
自分で修理するのが難しいと感じた時は業者へ
バンパーの擦り傷の修理は、自分で行うことも可能ではありますが、もし実際にやってみて難しいと感じたり、自分では対処できないと感じた場合は、無理をせず業者に修理を依頼しましょう。
自分でやることにこだわりすぎると仕上がりが悪くなったり、しっかりと補修できなかったりします。特に傷が大きかったり、バンパーを交換しないといけないような状態だと、自分で対処するのも厳しくなります。
バンパーの擦り傷をdiyで修理するのはあくまでも傷が小さく、ちょっと手直しすれば直せる時だけで、傷がひどくなるほど業者に任せた方が失敗のリスクが減ります。車の修理は原則として業者に頼むのが1番です。
費用を抑えたいという気持ちもあるとは思いますが、本当に自分で修理できるのかや、自分で修理するのとお金を払って業者に依頼するのと本当にお得なのはどちらなのかを考えるようにしましょう。
自分で修理をしようとして失敗し、その後に業者に依頼することになると、余計に料金が高くなる可能性もあります。結果的にさらに高額の費用がかかり、損をしてしまうことも考えられるので注意が必要です。
バンパーの擦り傷をタッチペンで補修する方法
タッチペンはタッチアップペンとも呼ばれていて、その名の通りペンのような見た目をしています。要は車に塗装するためのペンだとイメージすればいいでしょう。バンパーの擦り傷にタッチペンで色を塗ることで、傷を目立たなく補修できるわけです。
タッチペンには純正品と社外品がありますが、値段は社外品の方が安いことが多く、社外品はカー用品店などで手軽に購入できるのも利点です。カラーナンバーにさえ気を付けておけば社外品でも問題ありません。
車のカラーを表すカラーナンバーは、車に記載されているので事前にカラーナンバーを確認し、それと同じナンバーのタッチペンを用意しましょう。タッチペンを用意したら、あとは擦り傷ができている部分にタッチペンを使って色を塗っていくだけです。
ムラができないように注意し、できればマスキングテープを使って周囲をマスキングし、傷の部分だけにタッチペンを使うようにしましょう。そうするとより綺麗な仕上がりになります。
バンパーの擦り傷にはスプレーやコンパウンドも便利
★スプレー
★コンパウンド
カラー塗料のスプレーを吹きかけることでも、バンパーの擦り傷を補修することが可能です。タッチペンはペン状になっていて直接塗る感覚ですが、カラー塗料のスプレーは吹きかけることで同じ効果を期待できる仕組みです。
仕上がりを綺麗にするためにはコツも必要で、タッチペンと比べると少し難しいと感じられるかもしれませんが、スプレーでも同じように擦り傷を目立たなくさせることは可能です。また、タッチペンを使うにしろ、スプレーを使うにしろコンパウンドもあると便利です。
コンパウンドは車体を研磨するためのアイテムで、コンパウンドで研磨することで傷を補修できます。研磨剤のことをコンパウンドと呼んでいるわけです。
サンドペーパーも研磨剤の1種ですが、コンパウンドはサンドペーパーのように紙でできているのではなく、液体状になっているのが特徴でしょう。タッチペンやスプレーで補修を行う際、コンパウンドで研磨しておくとより綺麗になります。
まとめ
バンパーは擦り傷ができてしまうことが多いのですが、業者に依頼したり自分で補修したりが可能です。傷の具合をまずは確認し、どう対応するのが良いのかを考えましょう。ちょっとした擦り傷なら、diy感覚で自分で補修してもいいでしょう。