車のエアコンは、いまや日本では必需品といえます。暑さだけでなく湿気の多いこの国では、必要不可欠な存在でしょう。
車が走行しないと、エアコンが冷えないという故障も多くあります。こういったケースの場合は、何が原因でどのくらい修理費がかかるものなのでしょうか?ここでは、車のエアコンが走らないと冷えない時のアレコレについて解説します。
車のエアコンが走らないと冷えない時の理由
車のエアコンが走行しないと冷えない場合には、色々な理由が考えられます。
エアコンコンデンサーファンの故障
カーエアコン冷えない事件、コンプレッサか何かだったら自分で変えるの辛いからついに車屋案件かと思ったけど、ネットで調べたらコンデンサーファンの故障で異音と共にヒューズ飛ぶらしくまさに自分の車もそうなんだよ
(えぇ、これなら自分でやれそう…😅)
またバラすんか🤣🤣🤣 pic.twitter.com/lexu9hWV2U— ネジ巻き@駅メモ他 (@nejimaki_eki) April 11, 2022
車のボンネットをあけると、ラジエターやエアコンコンデンサーがあります。そしてこれらの液体(気体)を効率的に冷やすためにファンが付いています。これは、停止しているときにでも冷やせるように回る仕組みです。
このコンデンサーファンが故障したことで、走行中は風が当たり冷えるのですが、停止すると冷えなくなり、車のエアコンが走らないと冷えない現象になります。
エアコンコンプレッサーの劣化による能力ダウン
FIAT 500
エアコンコンプレッサー故障。
お客様がボンネットから煙が出ていた際にエアコンをオフにした為出火は免れました。
ここがこうなったてしまうと…💦#fiat500 #フィアット500 #fiat #フィアット #チンクエチェント #チンクエ #コンプレッサー故障 #輸入車整備 #輸入車修理 #輸入車 pic.twitter.com/2pLwQYRYdY
— ЯuddeR INTERNATIONAL (@RuddeR_24) August 26, 2021
エアコンコンプレッサーは、エアコン稼働の上で非常に重要な役割をしています。エアコン稼働の上で必要な圧縮・高温化工程を担っているからです。
コンプレッサーが劣化し、能力を引き出せなくなると、非常に効率が悪くなり、走行していないと冷えないという現象になります。コンプレッサーが完全故障すると、走行していても冷えないという状況まで行きついてしまいます。
外気・車内温度が高すぎて停車中でエアコンが冷えないことも
暑い🥵
46.0℃😱
走らないとエアコン効かないから、走る
😶🌫️💨💨💨 pic.twitter.com/GuqF8HrtYt— いまさ★ (@imasa220) August 9, 2022
最近の日本では、最高気温40度など暑い日が続いたりします。また車内温度は、50度以上なんてケースも発生します。
こうなると、車によってはそもそもエアコン能力の限界という場合もあり得ます。普段は、問題なく冷えていて、暑い日になると冷えが悪くなり、ある程度冷えてくると快適になるときは、環境による車のエアコン性能の限界である可能性が高いでしょう。
一度カーディーラーなどで点検してもらい、問題がないかのチェックをしてもらいましょう。問題なければ、故障ではなくその車のエアコン能力の限界ということに成ります。
カーエアコンの基本的な仕組みから「走らないと冷えない」を検証
ここでは、車のエアコンの仕組みを紐解いていき、車のエアコンが走らないと冷えない現象の理由について検証していきます。
エアコンの基本的な仕組み
すみません、車のエアコンシステムの図解はいろいろあるのですが、なかなかわかりやすそうなのものがなかったので、手書きで書いてみました。解りづらかったらご容赦ください。
エアコン配管の中には、エアコンガスが封入されています。では、コンプレッサーをスタートにしてカーエアコンの原理を紐解いてみます。
- コンプレッサーは、エアコンガスを圧縮し、低温低圧から高温高圧の半液体に仕上げていく装置です。
- その後、エアコンコンデンサーによって低温高圧の液状冷媒へと変化させます。
- レシーバーによって、低温高圧の液体を一時保管するとともに、ごみや水などを除去してくれます。
- エキスパンションバルブをとおして、一気に高圧から低圧の霧状にすることで高温から一気に低温に変化させます。
- これを車内側のエバポレーターをとおして、冷たいエアコン風としてブロアファンで車内に放出させます。
これをサイクル化させているのが、カーエアコンシステムです。
車のエアコンが走らないと冷えないをエアコンの仕組みから推理
車のエアコンが走らないと冷えないということは、エアコンシステムの何かに異常があるということに成ります。
その中で走行しないと冷えないという現象は、システムの異常個所を限定しやすくもなります。一番多いのは、コンデンサーファンが稼働していないというケースが多いと考えます。
それは、停止しても回るはずのコンデンサーファンが回らないことで、コンデンサー内のエアコンガスが低温高圧に変化できなくなるからです。
車のエアコンが走らないと冷えない時の修理費用は?
車のエアコンが走らないと冷えない時は、どのような修理が必要でどのくらいの費用が掛かるものなのでしょうか?
コンデンサーファン交換
仕事終わって足車のコンデンサーファン交換中! pic.twitter.com/IdPamTdfEB
— おおぎだ (@STAGEadvance_34) May 9, 2022
コンデンサーファンは、モデルによって価格は違いますが、軽自動車で15000~20000円くらいのパーツ代でしょう。工賃は、20000円前後が多いと考えます。
コンプレッサー交換
冷えないヴィッツ入庫、真空引きでエラー表示、一時的にテストガスチャージ、どっかから漏れる音、何と❗コンプレッサーの軸部分から、リビルト部品手配して入荷次第交換、見積金額50000円 pic.twitter.com/UWIPbHTj1a
— 由利本荘市 スタッドレスタイヤのオートステージ (@1993autostage) July 14, 2022
コンプレッサーが故障した場合は、新品パーツを使用するケースとリビルドを使用するケース、中古を使用するケースがあると考えます。
- 純正では、50000~100000円程するケースが多いでしょう
- リビルドでは、20000円~40000円ほどとなるでしょう
- 中古は、数千円からあると思いますが故障の可能性を考えると注意してほしいです。
さいごに、、、車のエアコンが走行しないと冷えないケースでは、比較的コンデンサーファンやコンデンサー故障の可能性が多いと考えます(あくまでも多いと思います)。夏の暑いときにこのような事態にならないように、点検整備をしておくのが良いでしょう。
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