車のアイドリングが不安定で振動するときの原因は?

車のメンテナンス知識
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車を運転しているときに、アイドリングが不安定で止まりそうになると不安になると思います。正常な車のアイドリングは、大体一定の回転数になっていると思います。

では、なぜアイドリングが不安定になるのでしょうか?ここでは、アイドリングが不安定で振動するなどの際の原因を紐解いてみます。

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車のアイドリングが不安定で振動する原因【点火系】

アイドリングが不安定になる原因の一つに、点火系の不具合という理由があります。ここでは、一般的にアイドリングを不安定にし振動させる故障原因を解説します。

プラグの劣化

プラグは、エンジンシリンダーを添加させ爆発させる役目があります。このプラグが失火することで、アイドリングが不安定になり、エンジン回転バランスが狂うことで、振動が発生します。

例えば、3気筒エンジンの1気筒分のプラグが、不具合を起こす場合での振動はかなり大きくなります。一方で6気筒エンジンの1気筒分のプラグ不具合の場合は、少し不安定になっているという感じです。

気筒数が少ないほど、プラグ不具合による影響が大きくなるといえます。

ダイレクトイグニッションorプラグコードの劣化

点火系の不具合の代表的な装置には、ダイレクトイグニッションコイルやプラグコード(デスビ含む)があります。近年では、ダイレクトイグニッションコイルが多く採用されています。

これらは、プラグの点火能力を高めるために高ボルトにして電気を流す役目があります。プラグ不具合と同様のアイドリング不安定が発生し、振動もみられるのが特徴です。

関連記事→イグニッションコイルが壊れる理由って?軽と普通車の違いは?

点火に関わるセンサー類の故障

点火時期は、クランク角センサーやカム角センサーなどが利用されています。

またノックセンサーなども点火に関わるセンサー類といえます。こういった点火に関わるセンサー類が故障することで、アイドリングが不安定になったり、振動が発生したりします。

車のアイドリングが不安定で振動する原因【吸気系】

アイドリングが不安定になる原因は、吸気系の不調でも起こり得ます。ここでは、空気に関する部分でのアイドリング不安定や振動について解説します。

エアクリーナーの目詰まり

エアクリーナーは、エンジン内部に綺麗な空気を送るために設置されています。これがないと、空気中の埃や砂塵を直接シリンダー内に送るため、エンジン破損となってしまいます。

このエアクリーナーが目詰まりしたり、ブラーバイガスで汚れきってしまうことで、新鮮な空気が吸入されずアイドリングが不安定になることがあります。

空気が適正量はいらないことで、振動発生も起きえます。

スロットルボディの故障

スロットルボディは、エンジンの回転数に合わせて、空気の量を適正に調整するパーツです。

このパーツに不具合が起こると、エンジン回転に対して適切な空気量が送られず、アイドリング不安定などの症状を引き起こします。

ISCVやエアフロセンサーなどの故障

ISCVは、アイドルスピードコントロールバルブと言います。

スロットルボディ内に組み込まれることが多いパーツです。種にアイドリング回転を維持するためのバルブです。

このパーツが、故障することでアイドリング不安定が起きてしまいます。

エアフロメーターは、空気の量を管理するセンサーとなっています。このパーツが故障した場合も、アイドリングが不安定になったり加速不良が起きます。

車のアイドリングが不安定で振動する原因【燃料系】

点火・空気だけでなく、燃料系統での不具合もアイドリング不安定を引き起こします。

燃料ポンプの不具合や目詰まり

燃料ポンプが不具合を起こし、完全に作動しない場合は、エンジンがかからなくなります。

アイドリング不調や振動が発生する場合は、完全に作動しないのではなく、モーターの動きが悪くなったり、ムラがあったりする場合です。

燃料ポンプには、フィルターが付いています。燃料に混入した異物を除去するためです。

このフィルターが目詰まりしていくことで、ポンプが正常でも必要量の燃料がエンジンまで運ばれず、アイドリング不安定や振動を引き起こします。

インジェクター不良

インジェクターは、燃料ポンプで運ばれた燃料をシリンダー内に霧状にして噴霧するパーツです。

このパーツに不具合が起こると、霧状にならず、エンジン内の燃料が不完全燃焼を起こすため、アイドリング不安定や振動を発生させます。

燃料関連には、燃料に圧力をかけるパーツなどが装備されているモデルがあります。こういったパーツの不具合もアイドリング不良になる原因となり得ます。

このほかターボ車などの場合は、タービン不良によるアイドリング不良や、各種ホース類(バキューム系)などの亀裂によるエア漏れ・エア吸いなどによってアイドリング不安定や振動が起きることがあるでしょう。

さらにバッテリー不良やオルタネーター不良でも、アイドリング不安定は起こり得ます。

さいごに

アイドリングが不安定で振動が発生する原因は、まずエンジン稼働のメカニズムを理解することが大切です。エンジンは、適切な空気・燃料・点火から成り立っているからといえます。

アイドリング不安定の原因特定は、この基本3要素から行うことが良いでしょう。それから違う原因もないか探るのが近道と考えます。