車は機械です。大事に整備していても壊れるでしょうし、もし乗りっぱなしであれば、もっと壊れる可能性が出てきます。もちろん整備していても予想外の故障もあると考えます。
では車が加速しないでボディが震えてしまうという故障が発生したときには、どのような原因があるのでしょうか?ここでは、加速しないでガタガタボディが震える原因と対策などについて解説します。
車が加速しないでガタガタボディが震える【原因編】
車が加速しないでガタガタボディが震えてしまうのには、どのような原因が介在しているのでしょうか。車のエンジン稼働の基本は、点火、吸気、燃料です。この基本要素から原因を探ります。
点火系となるプラグやイグニッションコイル不良
プラグやイグニッションコイルが不良になるとエンジン稼働に大きく影響してきます。例えば3気筒エンジンの軽自動車などでは、1気筒がダメになると加速不良が起き、エンジン振動が発生します。
またV8エンジンの1気筒がダメになったとします。この場合は、何となく息継ぎする感じがあるかなという程度が多いです。気づかないで走行し続けるユーザーも多いのではないでしょうか。気づかないで走行することで、エンジンへのダメージは蓄積していきます。
吸気系となるエアクリーナーやスロットルボディ関連不良
エアクリーナーは、皆さんはどのくらいで交換していますか?住んでいる地域によって頻度は違うといえますが、少なくとも15000㎞ごとの交換が推奨されています。エアクリーナーが目つまりすることで、新鮮できれいな空気の吸入ができず、エンジン稼働不良が発生します。
またこういった空気の流量不足や、ブローバイなどがスロットルに付着することで、走行距離の長い車では、スロットルボディが故障するケースがあります。
スロットルボディは、アイドリングから走行回転域全域の空気を管理しているパーツです。複数のセンサーなどもついていますし、ラジエター液も流れています。故障することで加速不良などが発生します。
燃料系となる燃料ポンプやインジェクター不良
燃料系の不良で一番いのは、燃料ポンプ不良や燃料フィルターの目詰まりです。燃料ポンプ不良になると、規定の燃圧で燃料が送られないので、エンジンがガタガタ震えて加速しない現象が起きます。
本来であれば、燃料フィルターで細かいゴミなどを取り除いてインジェクターまで燃料が運ばれるのですが、走行距離が延びると、どうしてもインジェクターに付属しているフィルターにゴミが回りインジェクター不良が起きることがあります。
点火・吸気・燃料の3要素は、エンジン稼働にとって非常に重要です。そのためその一つが不良になっても、車が加速せずガタガタボディが震えることになります。
ミッション系では、ATフルード関連による加速不良
エンジン以外で可能性がある車の加速不良や、ガタガタボディが震える現象が起きるパーツがあります。それは、ATの故障です。とくにATFの潤滑・伝達不良によって、ミッションがしっかり稼働できず、車が加速せずに、ミッションの伝達不良がエンジンストレスを引き起こしているケースです。
もしくは、すでにAT不良が引き起こされ、車が加速することなくエンジン振動が起きてしまっていることもあります。
車が加速しないでガタガタボディが震える【対策と費用編】
車が加速しないで、ガタガタとボディが震えたときの対策や費用などはどうすればよいのでしょうか?
点火系での対策と費用など
プラグは、一本500円前後の一般プラグから、一本1500円前後のイリジウムプラグまであります。あとは気筒数によって費用が変わります。ダイレクトイグニッションコイルは、一般的に一本10000円前後です。工賃は、作業難易度で変わりますが、5000円~20000円くらいではないでしょうか?
イグニッションコイル交換にここまでバラさなあかんとか気狂ってるやろ日産
技術はどこへ行ったんや売国奴 pic.twitter.com/bPcre43ZyF— キキララ@マリーアントワネット (@dmedeeee) August 18, 2022
※プラグやダイレクトイグニッションコイルは、故障した部分だけの交換を避け、気筒分すべて交換することが望ましいといえます。故障した部分だけの交換だと、早々にそのほかの部分が交換を迎える可能性があるからです。
吸気系での対策と費用など
エアクリーナーの目つまりなどの場合は、1500円~3000円くらいのパーツ代で済むでしょう。エアクリーナーは、DIY交換できるパーツです。
スロットルボディ故障でエンジン始動不良。
ASSY交換となりました🙇♂️
こちらは社外新品などの設定がなく
純正新品への交換です。
チェックランプも消えてエンジンも快調🤗 pic.twitter.com/wbnCLRt6XO
— ミライカーズ三郷 (@miraicars) November 19, 2022
スロットルボディは、軽自動車の新品で40000円~50000円はかかるパーツです。普通乗用車の場合は、さらに高いといえます。また工賃も15000円~30000円くらいとなります。
燃料系での対策と費用など
燃料ポンプの多くは、燃料タンク内に埋設されているモデルが増えています。燃料ポンプアッシーだと、パーツ代が50000円~100000円となる可能性があります。ポンプのみの交換では、10000円~20000円くらいでしょう。工賃は、たんくの取り外しが必要となるので、15000円から50000円くらいでしょう。
純正燃料ポンプ交換の見積。こんな高いの?参ったなあ。しかも、これで問題が解決するかは不明です、と但し書きがあった。まあ、ディーラーからすれば、素直に新車買え、て事だろうね。その手には乗らないよ。 pic.twitter.com/Pom4bYckTD
— MK (@6star86) November 25, 2022
インジェクターは、実は非常に高いパーツです。一本20000円前後(気筒数)くらいが一般的です。工賃は、作業難易度で10000円~30000円くらいでしょう。
ミッション系での対策と費用など
日産モコにトルコン太郎施工ちう。22万キロ。 pic.twitter.com/bvODbXsPzI
— クルマ売り太郎です。【イージャンワークスと申します🙇♂️】 (@EJanworx) October 7, 2022
ATFの不良であれば、一度ATFを交換してみて改善するかを検証してみるのが良いでしょう。不良となっているATF交換する場合は、できるだけ循環しても古いオイルの洗浄を行ってくれるチェンジャーで交換するのが良いでしょう。
もしそれでも改善されない場合は、AT自体が故障しているケースが高いでしょう。こうなると数十万単位の出費になる可能性があります。乗り換えも視野に入れた方が良いかもしれません。
まとめ
車が加速しないで、ガタガタボディが震えてしまう場合には、まずはエンジン3要素を疑いましょう。エンジン稼働が問題ないのに加速しな場合は、AT不良などを疑うと良いでしょう。