セルモーターが故障するときの前兆は?具体的な原因や修理費などを解説

車のメンテナンス知識
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車を始動させるには、セルモーターが欠かせないパーツです。セルモーターは、エンジンを始動させるためにクランクシャフトを回して始動のきっかけをつくるアイテムだからです。

セルモーターが故障するということは、エンジン始動ができなくなります。出先などでエンジンがかからなくなると、かなり焦ってしまいますよね。

では、そのセルモーターが故障するときの前兆は、あるのでしょうか?ここでは、セルモーター故障の前兆などについて解説します。

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セルモーターが故障するときの前兆は?

セルモーターが故障する前兆には、どのようなものが推測されるのでしょうか?

セルモーターを回すと異音がする

セルモーターが作動し、エンジン始動する際に「ギギ」・「ジジ」などと異音がするケースがあります。こういったケースでは、セルモーター側のギアが破損していたりかけていたりする可能性があります。

フライホイールは、ピニオンギアよりも硬質な素材でできています。最終的にギア破損などでエンジンがかからなくなります。

エンジンがかかったのにセルが止まらない音がする

ピニオン摺動式(直結式)のセルモーターの場合を例にとると、ピニオンギアがフライホイールに直接回転を伝えることで、エンジン始動させます。

このピニオンギアは、エンジン始動するとフライホイールから離れ未接触の状態になります。

ピニオンギア駆動部の不具合が起きると、このピニオンギアが戻らずエンジンが始動しているのにピニオンギアも回るため「ギー・ギーギー」などの異音が発生します。

数度は戻ったとしても、最終的にセルモーターが故障してしまう結果となります。

ときどきセルモーターが起動しない時がある

キーを回しても、セルが始動しないことが時々起きるケースがあります。

これは、セル内部の配線接触不良や、起動スイッチ不良など内部構造故障の可能性があります。完全に回らなくなると、内部などが完全故障したということになるでしょう。

セルモーターが故障してしまうと!?【故障後の修理代】

セルモーターが、故障してしまうと交換などにどのくらいの費用が掛かるものなのでしょうか?

セルモーターを純正新品交換修理

純正新品のセルモーターは、軽自動車でも20000円から25000円くらいします。

普通乗用の場合は、もう少し高く35000円から60000円前後となるでしょう。工賃は、車種によって様々ですが、10000円から20000円くらいが相場といえます。

セルモーターをリビルト品交換修理

リビルト品の場合は、純正新品よりも少し安く入手できることが多いでしょう。軽自動車の場合は、12000円前後から15000円くらいです。

普通乗用車の場合は、25000円くらいから50000円前後でしょう。工賃は、純正新品と同様と考えます。

セルモーターを中古品交換修理

中古品は、純正新品やリビルド品などとは違い、状態や需要などによって価格はバラバラといえます。1500円くらいからのものもあれば、10000円以上するものもあります。

中古品を購入するときは、付いていた車の走行距離などが、明確に記載されているものをチョイスすると良いでしょう。

せっかく交換してもすぐにセルモーターが故障することもあり得ます。

工賃は、純正新品やリビルドと同じです。早期にやり直しになると、工賃が倍かかることに成りかねません。

セルモーターが故障するときの前兆を放置すると

セルモーターが故障する前兆を放置してしまうと、その後どのような末路になるのでしょうか。

エンジン始動ができずに、車の走行ができなくなる

セルモーターが故障する場合は、何らかのサイン(前兆)がある場合が多いと考えます。この前兆を見逃したり放置したりすると、最終的にセルモーターが完全に故障してしまうことに成ります。

こうなってしまうと、エンジン始動ができずに楽しい旅先などで立ち往生することに成ってしまいます。

走行できなくなってしまった場合は、無理に何度もセルを回そうとせずにJAFや任意保険に付帯しているレッカーサービスなどで最寄りの修理工場へ運んでもらうことが大切です。

セルモーターが故障するときの前兆があったら早めに交換が吉

セルモーターから異音がしたり引きずりがあったり、さらにセルが時々回らないなどという前兆がある場合は、とにかく早期に交換することをおススメします。

セルが回りエンジン掛かる状態であれば、修理工場などにも自走で持ち込むことも可能です。

セルモーターが稼働しなくなると、車を走行させられません。こうなってしまうと、第三者の手を借りないと修理もできなくなってしまいます。

セルモーターは、比較的寿命の長いパーツです。一般的には、10万キロ以上は持つと考えます。

そのため定期交換部品ではなく、故障交換部品となります。故障のサインを見落とすことなく早めに交換することが望ましいといえます。

さいごに、、、

セルモーターは、車の始動にとって重要な役目を担っているパーツです。

前兆が現れれば、その先には故障という二文字が頭に浮かびます。早めに対処することで快適なカーライフになるでしょう。

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