CVT故障の前兆ってあるの?壊れやすいと言われているCVTを検証

車のメンテナンス知識
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CVTは、車のミッション形式の一つです。無段階変速することで、より滑らかな走行が出きたり、普通のオートマよりも燃費性能が良かったりします。

このCVTは、1990年代後半ごろから小型車クラスまでの排気量で積極的に搭載されはじめました。それに合わせて、CVTが故障するという事象も多く起きているようです。

ここでは、CVTは故障の予兆があるの?と言う疑問やCVTが故障しやすいのは何故なのかという点を解説していきます。

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そもそもCVTとは、どんなミッションなの?

ここでは、CVTってどのようなミッションであるかを解説していきます。

マニュアルミッション

文字通り、クラッチを踏んで、適切なギアを自分でシフトして行うためのミッションです。現在は、6速マニュアルなど細かいシフトフィールがチョイスできるようになっています。

多段式オートマミッション

いわゆるオートマと言われているミッションです。4速オートマなどは、ギアが4個(+リア)組み込まれていて、エンジン回転数と速度を感知しながら自動的にステップアップ、ダウンしてくれるミッションです。

CVTミッション

CVTは、多段式オートマの仲間でもあります。多段式オートマの弱点として、変速アップダウンの時に「コツン」と振動が発生します。こういった変速ショックをやわらげ、さらにスムーズにすることで燃費アップを狙ったのが、CVTとなります。

ベルト式やチェーン式などのCVTが開発されています。因みにCVTとは、(Continuously Variable Transmission)の略で、日本語では無段階変速機と言われています。

CVTって壊れやすいの?

ここでは壊れやすいと言われているCVTについて解説していきます。

実際にCVTって壊れやすいの?

結論から言うと、CVTは多段式オートマよりも壊れやすいという結論です。逆を返すと、多段式オートマが壊れづらくなったとともいえます。

マニュアルミッションから多段式オートマミッションに切り替わっていく過程でも、オートマは壊れやすいと言われていた時期がありました。

壊れやすいと言われた時期を経て、多段式オートマは改良などが重ねられ、壊れづらくなったといえます。一方CVTの歴史は、まだ浅い状況です。どうしても多段式オートマに比べ壊れやすい状況であるでしょう。

SNSをみていると、メーカー問わずCVT載せ替えしましたという投稿があるので、どのメーカーも故障の可能性はあると考えます。

CVTって故障の前兆はあるの?

ここでは、CVT故障の前兆について解説していきます。

CVT故障の前兆

もともとCVTは、多段式オートマと違い、走り出しもスムーズ(滑っている感じ)で故障の前兆が気づきづらいミッションです。

一番気づく可能性が高いとすれば、走り初めの滑り具合と思います。いつもよりもなんか加速が変と感じた時が最初の前兆になることが多いでしょう。

CVT故障の前兆から故障へ

CVTは、だんだん調子が悪くなっていくミッションであるといえます。滑りが大きくなっていき、次はジャダーなどの振動や異音が発生するケースが多いでしょう。

この時点では、故障に近い状況に陥っています。振動や異音の出る前に長い上り坂などを走行してみて、エンジン回転と速度がいつも通りかチェックするのも良いでしょう

CVT故障

異音や振動が顕著になってくると、普通に走行することが難しくなります。こうなるとCVT載せ替えなどの作業が必須となるでしょう。

CVT故障の原因って?

CVT故障の原因は、急加速・急発進。マニュアルモードの多用、そしてCVTフルード交換しないで多走行距離になっていくことです。

メーカーによっては、10万キロまで無交換としているメーカーもありますが、4万キロ毎の交換を推奨しているメーカーもあります。

きちんとオイル管理してあげることと、いたわる気持ちの走行がCVTにとって一番優しいことにつながるといえます。

余談になりますが、大排気量のレクサスなどには、CVTは搭載されていません。大排気量には、CVTミッションは向かないからでもあります。

これは、CVTが多段式オートマよりも伝達能力が低いという事と、大排気量・高出力にCVTの耐久性が追い付いていないからといえます。

まとめ

ここでは、CVT故障の前兆から、CVT故障の原因、対策などの話をしました。令和の時代に入り、CVTもどんどん進化しています。多段式オートマのように故障が少なくなる日も遠くないと感じます。