軽自動車cvtの購入する前に知っておきたいデメリットとは?

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軽自動車を中心に、CVTを搭載している車が増えています。最新の装備と言え、性能面でも決して悪くはないのですが、CVTを嫌うドライバーがいるのも事実です。

 

では軽自動車のCVTのデメリットとはなんなのでしょうか?もしデメリットがあるのなら、そのデメリットを把握しておけば自分に合っているかどうかも考えられます。

 

ここではCVTのデメリットをはじめ、CVTとはなんなのかや、CVTのメリットについても紹介していきます。CVTについて詳しく知り、車選びをする際にその知識を活かせるようになりましょう。

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CVTとは?

車は大きく分けてマニュアル車とオートマ車がありますが、CVTはオートマ車に該当します。そもそもオートマ車にはいくつかの種類があり、主流なものが以下の3つです。

★トルクコンバーター式
★デュアルクラッチ式
★無段変速機

以上の3つが主なオートマ車に使われているトランスミッションで、CVTとは無段変速機のことです。トルクコンバーター式はATと呼ばれる、多くの人がオートマ車と聞いて一般的にイメージするトランスミッションで、デュアルクラッチ式はDCTと呼ばれるトランスミッションです。

 

無段変速機という名称からもわかる通り、CVTはこれまでのトランスミッションとは違い、無段変速を採用しています。従来の車は、トランスミッションの種類に関わらず、変速のためにギアを使っていたのですが、CVTにはこのギアがなく、ブーリーという部品とベルトによって動いています。

 

ギアを使っていないという点がCVTの最大の特徴と言っていいでしょう。特に軽自動車にはこのCVTが多く採用されるようになり、近年では新車を購入するとCVTが使われていることも珍しくなくなりました。

 

広く普及しているということはそれだけ優れているとも考えられますが、実際にはメリットとデメリットの両方があるため、それぞれを理解しておくことも大切です。

CVTのメリット

では、軽自動車のCVTのデメリットを見る前に、まずはメリットについて確認しておきましょう。そうすればなぜCVTが急激に普及しているのかも見えてきます。

 

最大のメリットというと、やはり燃費性能の向上が見込めることでしょう。CVTは無段変速機と呼ばれるように、段階が無いため、走行中は常に最適な回転数を維持できるのです。

 

これまでのトランスミッションでは、シフトチェンジする際にどうしてもエンジンの回転数に無駄が出てしまい、その分余計にガソリンを消費してしまっていたのですが、CVTならプーリーとベルトで動くことに加え、コンピューターでエンジンの回転数を最適に制御してくれるため、車の速度を上げる時にも無駄がなくなるのです。

 

結果的にこれまでのものよりも燃費性能が良くなり、同じ車種の車でもあってもマニュアル車や一般的なオートマ車と比べ、燃料代を安く抑えられるようになります。

 

軽自動車は元々燃費の良い車が多いので、相乗効果で最大限の効果を発揮できる形です。特に日本では燃費性能が重視されるようになり、燃費の良い車が選ばれることが多くなっています。そんなユーザーのニーズに応えた機能とも言えるでしょう。

CVTは変速ショックも無い

変速ショックが無いというのもメリットになります。従来の車では、変速時にショックを感じることが多く、乗り心地の悪さにつながっていたのですが、CVYはギアがなくプーリーとベルトで変速しているためこれまでのようなショックが発生しません。

 

スムーズに加速することが可能で、しかも体にかかるショックも無いということで、乗り心地も良くなっているのです。ただ、近年ではオートマ車であればトランスミッションの種類に関わらず変速ショックはほとんど感じられなくなっているので、このメリットを体感できない場合もあるでしょう。

 

マニュアル車に乗っていた人や、10年以上前の車に乗っていた人は、CVTの変速ショックの無さを強く感じられるはずです。

CVTのデメリット

ここからは軽自動車のCVTのデメリットを見ていきます。CVTが嫌だというドライバーも多いわけですが、その理由としてもっとも多く聞かれるのが、速度が上がるまでのレスポンスが悪いという点です。

 

これまでのギアを利用した車の場合、ギアを上げてアクセルを踏み込めばエンジンの回転数が上がっていき、それに比例するように速度も上がっていきました。アクセルを踏むと同時に速度も上がっていくので、車をコントロールしている感覚が強く、思い通りに運転していると感じられます。

 

ですが、CVTの場合、エンジンの回転数が上がっても速度はスムーズに上がっていかず、速度が安定するまでに若干の時間が必要です。アクセルを踏んでいるのに速度がスムーズに上がっていかず、強い違和感を覚えるドライバーが多いようです。

 

たしかに、アクセルを踏んでいるのに速度が思うように上がらなければ、操作している感覚も少なくなり、自分が思っている状態と、車の実際の状態が違うという状況が生まれます。この感覚に慣れない人だと、CVTを運転していると違和感を覚えながらの走行になってしまいます。

 

車の性能が落ちたり、操作性が悪くなったりと、直接的に車に影響を与えるわけではありませんが、ドライバーの運転感覚に影響を与えるため、最大のデメリットとして取り上げられることも少なくありません。

 

また、CVTで使われるプーリーとベルトは、大出力エンジンに弱いというデメリットも持っています。出力の大きいエンジンの力を受け止めきれず、基本的に大出力エンジンを搭載した車はCVTも採用されません。

 

そのため大型車などでそもそもCVTという選択肢がないことが多く、CVTを希望しても他のトランスミッションを選ばなければいけないことが出てきます。今回は軽自動車におけるCVTのデメリットについてなので、この点は影響しませんが、大出力エンジンには使えないからこそ軽自動車によく搭載されているとも言えます。

CVTの耐久性について

CVTのデメリットとして、耐久性の低さも話題になることがありますが、この点についてはデメリットと言えるほどの問題はないと考えていいでしょう。

 

たしかにプーリーとベルトで変速するという構造上、特にベルトの摩耗が心配され、修理の頻度が上がったり、それに伴って維持費が多くかかってしまうのではないかと言われることもあるのですが、現在では技術の向上などもあって、他のタイプの車と比較して故障しやすいとか、頻繁の部品交換が必要になるといったことは基本的にありません。

 

CVTであっても十分な耐久性を持っています。CVT車は走行中、プーリーとベルトが動くために独特な音を発するのですが、部品が摩耗してくるとその音が大きくなったり、異音として聞こえる場合があります。そのため故障していると感じるケースもあり、耐久性が低いと言われるようになってしまった背景もあります。

まとめ

軽自動車にはCVTが搭載されていることが多くなりました。軽自動車のCVTにはデメリットもありますが、同時にメリットもあり、必ずしもCVTが悪いというわけではありません。

 

特に燃費が良くなるのは嬉しいメリットなので、デメリットと両方を踏まえたうえで、自分にとってCVTが優れた機能かどうかを考えるようにしましょう。そうすれば軽自動車を購入する時、CVTを選ぶべきかどうかも判断できるようになります。