今車業界には、大きな波が訪れています。それは、電化への波です。現在では主流のガソリン車、ハイブリッド車、そしてディーゼル車、LPガス車、水素車などがあります。
そんな中、電気自動車の波が強く押し寄せているのが日増しに強くなっていると感じます。では、少数派になりつつあるディーゼル車は、いつまで乗れるのでしょうか?
今回は、ディーゼル車がいつまで乗れるのかや、各国の規制などから、日本のでぃーぜう事情の今後などについて調査してみます。
ディーゼル車はいつまで乗れるの?【ガソリン車などの違い】
ディーゼル車は、いつまで乗れるのでしょうか?まずはガソリン車との違いなどを解説します。
ガソリン車とディーゼル車との違い
ガソリン車は、ガソリンを燃料とした自動車のことです。ガソリンを圧縮し、空気と火花で点火し稼働する仕組みです。
一方ディーゼル車は、ディーゼル(軽油)を燃料とした自動車のことです。ディーゼル燃料を空気圧縮し、自然発火して稼働する仕組みです。
一般的にディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンよりもトルクが太く、自然発火の関係から圧縮比が高いため、高耐久に作られているものが多いと考えます。
ただしエンジンの耐久性が強い=車が長持ちするというわけではありません。エンジン以外の補器類は、ガソリン車同様に故障しますし、噴射ポンプなどの故障では、数十万円の交換費用が掛かる可能性もあります。
ディーゼル車とクリーンディーゼル車とは?
先述したように、ディーゼルエンジンは、自然発火を原理とした稼働方式のため、不完全燃焼が起きやすい事や排出ガス量が多い点で、ガソリン車に比べて不利になっていました。
これに加え地球環境改善のために、ディーゼル車への規制も強化されました。こういった変化から、一時期日本で新車製造されているディーゼル車が少なくなった時期がありました。
その後排ガス規制に合致したクリーンディーゼル車が開発され、現在新車登録されるディーゼル車は、クリーンディーゼル車となっています。
ディーゼル車はいつまで乗れるの?【各国の状況】
ディーゼル車は、いつまで乗れるのでしょうか?各国の状況なども踏まえて推察してみます。
欧州のディーゼル規制などに関して
欧州でのガソリン車・ディーゼル車・ハイブリッド車の販売禁止年度
- ノルウェー:2025年 販売禁止
- スウェーデン:2030年 販売禁止
- オランダ:2030年 販売禁止
- ドイツ:2030年 販売禁止
- フランス:2040年 販売禁止
- イギリス:2030年 販売禁止
- スペイン:2040年 販売禁止
- アイルランド:2030年 販売禁止
- アイスランド:2030年 販売禁止
- デンマーク:2035~2040 販売禁止
- フィンランド:2035~2040 販売禁止
上記のようになっています。ノルウェーでは、2025年までに化石燃料使用車の販売禁止になっています。あと3年ほどです。欧州ではかなり早いペースでEV転換が行われているようです。
米国・カナダ・オーストラリアなど
米国などでのガソリン車・ディーゼル車・ハイブリッド車の販売禁止年度
- カナダ:2035 販売禁止
- アメリカ(一部の州のみ):2035 販売禁止
- オーストリア:2035~2040 販売禁止
欧州よりも少し遅い進行のようです。
では、日本ではどのようなEV化の波になっているのでしょうか?日本では、アメリカ同様に2035年までには新車販売をEVのみにすると発表しています。
ディーゼル車はいつまで乗れるの?【日本の状況】
日本のディーゼル状況は、どのようになっているのでしょうか?
過去の日本でのディーゼル規制
現在日本では、主要都市などにてディーゼル規制が敷かれています。
例えば、千葉県乗用車の場合では、
- KM-、KN-、HT-、HUKH-、HDKE-、HAKDYX-、Q-、P-、N-、K-、記号なし
型式の最初に記載されている記号が上記の場合は、ディーゼル規制対象モデルになります。
これからの日本のディーゼル規制に関して
現在主要都市でディーゼル規制が敷かれています。逆に地方に行くとこの規制が施行されていない地域が沢山あると思います。
こういった未施行地域に、ディーゼル規制が浸透していく可能性は高いと考えます。また2015年に発生したフォルクスワーゲンでのディーゼルショック(排ガス不正問題)を皮切りに、日本メーカーのディーゼル規制の在り方が少し変わってくる可能性があります。
先程もお話ししましたが、2035年にEVに切り替わったとしても、それまでに販売されたディーゼルモデルがいきなり乗れなくなることはありません。
2045年くらいまでは、普通に日本の公道でディーゼル車が走行していると考えますし、場合によってはもう少しディーゼルに乗れると感じます。
まとめ
現在世界的にEVの波が押し寄せています。特に欧州では、EV化を促進しています。こういった中日本では、2035年から化石燃料車の新車販売がストップする方向で進められています。
ただ新車販売がEVのみになるだろうという事であって、現存する化石燃料車がいきなり走行できなく事にはならないでしょう。
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