エンジン警告灯のオレンジ色はどんな意味があるのかを解説

車のメンテナンス知識
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皆さんもエンジン警告灯のオレンジが光っているのを見ていると思います。それは、エンジンをかける前のアクセサリーやONの時に点灯しているからです。

ではこのエンジン警告灯が、エンジン始動中にオレンジに光っている場合には、どのような意味があるのでしょうか?

ここでは、エンジン警告灯のオレンジ色の意味や、他の色の場合はどうなのかなどについて解説していきます。

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エンジン警告灯のオレンジ色とは何を示しているの?

出典:トヨタ公式 取扱説明書

エンジン警告灯が、エンジン始動中にオレンジに光っている場合にはドライバーに何を伝えたいのでしょうか?

エンジン警告灯のオレンジ色は早期に適切な処置を!

エンジンに何らかの不具合が起きている可能性があるため、「点検を行って、適切な対応や修理などを施してください」というアナウンスです。

早急にエンジンを止めて、直ちにディーラーなどに搬送してくださいという意味ではありません。ただし早期に点検してもらう必要があるという意味になります。

エンジン警告灯が点灯するケースでは、エンジンを制御するセンサー類などの異常が多くみられます。しかしながらこのセンサーは、多種多様あります。何が原因になっているかをDIYで判断することは難しいです。

ディーラーには、ECUを診断するスキャンツール(診断ツール)があります。こちらで診断してもらうのが一番早いといえます。

因みにエンジン警告灯の赤色は?

メーター内には、エンジン警告灯以外の警告灯がたくさんあります。その中で赤色のランプは同意味なのでしょうか?

赤色の場合は、車に何らかの重大なトラブルがあるために、「エンジンを直ちに安全な場所に止めて、搬送車などでディーラーなどの修理工場に搬送してください」というメッセージです。

例えば代表的なのが、オイルチェックランプです。オイル量が何らかの原因で警告灯が出るほど減ってしまっているときなどです。

因みに、赤色にはサイドブレーキが効いているという警告灯があります。そのまま走り続けることで早期に火災に至ることから、赤色をしています。赤色の警告灯には、車にとって重大な不具合などが出るということを示しているものが多いです。

エンジン警告灯の青・緑色は?

では、メーター内にある青色や緑色の場合は、どのような意味があるのでしょうか?こういった色には、オレンジや赤のような異常を知らせるという意味ではありません。

これは、「スイッチがオンになって作動していますよ」とお知らせするケースになります。例えばヘッドタイトがハイになっているとか、VSCが作動しているとかです。

エンジン警告灯と同様のオレンジ色警告灯はたくさんある

オレンジ色をしている警告灯は、エンジン警告灯以外でもたくさんあります。

燃料残量警告ランプ

残量警告ランプは、オレンジ色をしています。言い換えれば、車を緊急停車しなければならない訳けではなく、もう少しで燃料が切れるので、早期に燃料を補充してくださいという意味です。

ハイブリッドの電子制御警告灯

ハイブリッドモデルには、電子制御警告灯というのがあります。例えばプリウスなどの場合は、ブレーキを踏むことでバッテリーを充電する回生ブレーキというのが採用されています。

この回生ブレーキのセンサーなどが故障することで点灯します。回生ブレーキが故障すると、走れなくなるわけではなく、バッテリーへの充電が少なくなり燃費が悪化するというものです(筆者経験あり)。

そのため早期にディーラーなどで点検を受ければよいオレンジ色になっています。

パワーステアリング警告灯(赤の場合もある)

近年のパワーステアリングは、電動式が多くなっています。この電動式のモーターやセンサー類に異常が出ると、オレンジ(赤もある)に発光します。

パワーステアリングの異常が、ハンドルが重くなるというだけの場合もあります。ハンドル制御をタイヤの回転などとリンクしているモデルなどのケースでは、緊急性が上がるため赤色表示するケースが多いようです。

ハンドル操作が、色々なものを制御して構成されている場合は、直ちに安全な所に停めて搬送してもらいたいという意味からであると考えます。

エンジン警告灯のオレンジ色が点灯していると【注意点】

エンジン警告灯などが点灯したままだと、どのような不具合があるのでしょうか?

車検に通らなくなる

車検の際には、検査官は下記のようなものもチェックします。

  • 前方のエアバッグ
  • 側方のエアバッグ
  • ブレーキ
  • ABS
  • 原動機(エンジン)

にかかわるメーター内の点灯点滅はしてはいけないことになっています。

ということは、エンジン警告灯が点灯していると継続車検に合格しないということになります。オレンジ色だからということで放置してしまうと、思いがけないところで車に乗れなくなってしまいます。

エンジン警告灯は不具合のサイン

エンジン警告灯は、車の不具合の可能性を示すサインです。

点灯したまま放置することは、車にとっても良くない事につながります。また継続車検も通過できません。点灯したときに、しっかり原因を調査してもらい対処しましょう。

まとめ

エンジン警告灯のオレンジは、点灯したら直ちに停車するほどではないが、早期に点検・対処してもらう必要がある色です。放置しないで、しっかり対応すると良いでしょう。