フェアレディZは、有名スポーツカーです。このスポーツカーの中古を購入するとき、「安い」という噂があります。
ではどうしてフェアレディZの中古は、安いのでしょうか?ここでは、同モデルの中古が安い理由などを紐解いてみます。
フェアレディZの中古が安い理由は?【ユーザー側から】
中古車が安くなる理由には、いろいろな原因があると思います。ここでは、購入するユーザー側から見た安くなる理由を検証します。
排気量が大きく燃費性能がイマイチ
Z34の中古車を購入しようと考えた場合、2008年12月から販売されています。同モデルの排気量は、3700ccです。ひとつ前のZ33モデルでも3500ccの排気量があります。
自動車税は、3700ccで66500円、3500ccで58000円となります。それだけでなく13年超の場合は、15%ほどアップします。
また燃費性能も最新の2022モデルでもWLTCモードで9.5㎞/Lとなっています。排気量が大きく燃費性能も現代としてはかなり低いというのが、不人気の理由の一つになりそうです。
2シーターで趣味利用しかできない
フェアレディZは、上記のように維持費が高いだけでなく、2シーターという特性上、特定の趣味利用などがメインの車となっているようです。
2シーターといえば、S660などもあります。こちらのモデルは、同じ趣味の車としては、非常に人気があるといえます。趣味として2シーターであるが、維持費などは安いというのも要因となっているでしょう。
デザイン性が気に入らない
車のデザインの好き嫌いは、十人十色であるといえます。フェアレディZの場合は、比較的流線形上で丸いデザインです。このデザインが好きでない人も多いようです。
デザインに関しては、人それぞれであると考えます。ただ嫌いな人が多いということは、確実に不人気へつながってしまうでしょう。
フェアレディZの中古が安い理由は?【人気から】
中古車の相場は、需要と供給から成り立っているのが基本であると考えます。フェアレディZの中古が安いということも、この原理からきていると考えます。
スポーツカー需要が少ない傾向に
現在人気のあるモデルといえば、SUVやCUVという少し背の高いモデルといえます。一方でスポーツカーの需要は、年々需要が下がっているのが現実でしょう。
最初にお話ししましたが、中古車市場は基本的に需要と供給で市場相場が形成されています。スポーツカー人気の低迷が、フェアレディZの中古価格を下げているという現実があるでしょう。
フェアレディZはスポーツカーの中で人気がない
フェアレディZが、もし人気低迷のスポーツカーの中でも、人気上昇モデルであれば、中古が安くなるということにはならないでしょう。
フェアレディZは、日本国内だけでなく海外でも販売されているモデルです。しかしながら日本・海外の両方で不人気な点が、中古が安くなっている理由といえます。
フェアレディZは、高年齢(高所得)層には、一定の人気があるといえますが、幅広いスポーツカーユーザーに人気があるわけでないことから、需要よりも供給が多い結果になっていると考えます。
フェアレディZの中古が安い理由は?【ライバル車種】
日本で製造されているスポーツカーは、まだ沢山あるといえます。フェアレディZは、こういった多くのスポーツカーの中での人気地位が低いことが、中古の安い理由といえます。
ライバル車の方に人気が流れてる
フェアレディZのライバルといえば、
- トヨタ 86
- スバル BRZ
- トヨタ スープラ
- ホンダ S660
- ホンダ シビックタイプR
- BMW Z4
など多車種あると思います。
先述した維持費やデザイン性などから、フェアレディZよりも他のモデルに人気が向いていると考えます。新型スープラの燃費性能は、ATモデルで12.1㎞/L(WLTCモード)、86の燃費性能も12.4㎞/L(WLTCモード)です。
ワンランク下のモデルが新車で購入できちゃう
フェアレディZは、スポーツカーの中でも比較的セグメントの大きい部類のモデルといえます。サイズ的には、コンパクトですが排気量は大きいからです。
2万キロ前後の状態の良い中古のフェアレディZを購入しようとした場合、いくら同モデルの人気が低くても200万円以上します。さらに年式が新しくなると400~500万円くらいは最低でもかかりそうです。
ワンランク下のセグメントであるBRZや86だと、新車で270万円くらいからラインアップしています。人気モデルのシビックタイプRで500万円です。
わざわざ不人気のフェアレディZを購入することなく、新車購入する人も多いと考えます。
さいごに・・・
フェアレディZは、日産のピュアスポーツカー(ラグジュアリー系)としてラインアップしています。つい先日も新型が登場しています。
このフェアレディZの中古が安い理由としては、やはり維持費の高さが一番の原因で、次いで実用性の低さやデザインの好き嫌いが、あげられるのではないでしょうか。