ガソリンを満タンにしたときの値段は?排気量などによる違い

車の維持費
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近頃は、ガソリン価格も高騰しています。これは、世界情勢だけでなく為替の影響も受けているからです。日本は、縦に長い国です。そして海に囲まれています。また皆さんがご存じのように、化石資源の少ない国となっています。

こういったことから、日本でのガソリン価格はどんどん上がり続け、さらに住んでいる地域でも価格が大きく違う可能性があります。

ここでは、ガソリンを満タンにしたときの値段や排気量による違いで、どのくらいの数量が入るのかや値段などについて解説してみます(資料はgogo.gasさんを参考)。

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現時点でのガソリン価格は?【地域別目安】

ガソリンは、一般的に原油を世界各国から船で運び、日本各地の港周辺でガソリンへと生成されます。そのため輸送コストのかかる地域とそうでない地域が出てきます。また縦に長い日本の事情から、地域によって価格差が生じていきます。

ここでは、2022年10月時点でのエリアごとのガソリン価格の特徴について解説します。

北海道・東北エリアのガソリンの値段

北海道や東北方面では、ガソリンなどの燃料が冬になると需要が高まり、値段が上がる傾向があります。これはガソリンだけでなく灯油なども同じです。

都道府県 平均価格(円)
岩手県 159.2
宮城県 159.8
青森県 160.1
秋田県 161.6
北海道 163.0
福島県 169.4
山形県 169.9

上記エリアでは、岩手県のガソリン平均価格が一番安い状況でした。その逆に山形県のガソリン価格はかなり高い状況です。10円/L近くの差ですね。

50Lを満タンとすると、最安値7960円・最高値8495円で一回当たり535円の差になります。

関東エリアのガソリン価格

都道府県 平均価格(円)
千葉県 157.9
埼玉県 160.8
茨城県 160.9
東京都 161.6
神奈川県 162.7
栃木県 162.9
群馬県 164.2
山梨県 166.7
長野県 175.0

千葉県のガソリン価格が一番安い状況です。これは、ガソリン精製工場から一番近い県であると考えます。一方で長野県のガソリン平均価格は175円となっていて、千葉と比較すると20円/Lの差に迫る勢いです。

50Lを満タンとすると、最安値7895円・最高値8750円で一回当たり855円の差になります。

北陸エリアのガソリン価格

都道府県 平均価格(円)
新潟県 160.3
富山県 164.3
福井県 167.0
石川県 168.4

北陸地方では、すべての県が海に面していることなどから比較的穏やかな地域格差になっていると感じます。

中部エリアのガソリン価格

都道府県 平均価格(円)
三重県 159.4
愛知県 161.5
岐阜県 165.5
静岡県 166.5

中部地方も北陸地方同様に、穏やかな価格差であると考えます。

近畿・中国エリアのガソリン価格

都道府県 平均価格(円)
和歌山県 155.1
奈良県 161.8
岡山県 163.3
広島県 163.5
徳島県 164.3
兵庫県 165.0
山口県 165.5
滋賀県 166.6
愛媛県 166.6
島根県 167.2
京都府 167.8
香川県 168.7
鳥取県 168.8
高知県 176.6

この地域では、四国が平均的にガソリン価格が高いと感じました。一方和歌山県が全国一位の安さとなっています。エリアの中でもかなり和歌山だけ安いガソリン価格です。

九州・沖縄エリアのガソリン価格

都道府県 平均価格(円)
熊本県 159.8
佐賀県 163.5
福岡県 163.5
沖縄県 165.7
鹿児島県 167.1
長崎県 169.7
宮崎県 170.0
大分県 171.6

筆者的には、沖縄県が一番高いと予想していましたが、高知県が一番高い結果でした。九州の中では、大分県が170円越えとなっています。

ガソリンを満タンにしたときの値段は?【排気量毎】

ガソリンを満タンにしようとした時、いったいどのくらいの費用が掛かるものなのでしょうか?10/25時点での全国ガソリン平均価格167.3円/Lを基準に、試算してみたいと思います。なお、ガソリンがゼロになることはないと考え、残5Lでの計算をしてみます。

日本独自の規格軽自動車

  • ダイハツ タントの燃料タンク容量は30L:(30-5)L×167.3=4183円
  • ホンダ N-BOX・スズキ スペーシアの燃料タンク容量27L:(27-5)L×167.3L=3681円

軽自動車は、日本独自の規格です。そしてモデルの燃費性能や設計によって、タンク容量が異なります。一般的に軽自動車の場合は、25L~35Lの燃料タンクが多いでしょう。

1000ccから1500ccの乗用車

1000㏄~1500㏄の燃料タンクは、40L未満というのが一般的です。トヨタ パッソの燃料タンク容量は36Lです。

パッソで試算すると、(36-5)×167.3=5186円

2000cc~3000ccの乗用車

2000㏄~3000㏄と排気量が大きくなると、一般的に燃費性能が落ちていきます。このため50L~70L前後が多いと考えます。日産セレナは、55Lのタンク容量です。一方アルファードでは75Lのタンク容量があります。

セレナで試算すると(55-5)×167.3=8365円、アルファードで試算すると(75-5)×167.3=11711円

アルファードで満タンにすると、1諭吉では間に合わないですね。筆者なら残5Lで給油しないで残20Lくらいで給油し諭吉一枚で足りるように給油したいなと考えちゃいます。

3000cc以上の乗用車

3000㏄以上となると、セグメントが大きくなるのでレギュラーガソリンではなく、ハイオクガソリンとなるケースが増えてきます。加えて、燃料タンク容量は70Lを超え80L付近となっていきます。

基本的にレギュラー仕様のモデルも少なくなり、15000円くらいはかかると考えましょう。

ガソリンを満タンにするときの値段【注意点】

ガソリンを満タンにする場合の注意点はどのような事でしょうか?

給油ランプが点灯してからの満タンは・・・

給油ランプは、メーカーによって点灯ルールが変わります。一般的には、50㎞前後から100㎞前後で点灯するモデルが多いです。5L~10L前後の残燃料で点灯すると考えます。

点灯してからしばらく走行していれるのは、タンク内にある燃料ポンプをオーバーヒートさせる可能性があるので注意しましょう。

車の燃費性能によっても満タン回数が変わる

近年燃費性能は目覚ましくアップしています。例えば20年前の軽自動車の燃費は、10㎞/L前後であったのが、20㎞/Lというアップです。これによって、給油回数も減ることに成ります。

また走行距離が多い人は、古い車でなく新しい車の方がランニングコストが下がる点にも注目しましょう。

さいごに、日本は縦に長く四季によって気温差もあります。このため都道府県ガソリン価格にバラツキが出ていると感じます。お出かけ途中で「これは安い!」と思ったら、他府県でもガソリン給油すると良いでしょう。

 

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