ヘッドライトリレーが故障!?種類によって色々な理由が!

車のメンテナンス知識
スポンサーリンク

ヘッドライトは、夜間や天候悪化などの際に非常に重要なパーツです。もしヘッドライトが点かないなんてことがあったり、ヘッドライトが消えないという事態に成ったりしたら、皆さんも慌ててしまうと思います。

現代では、昔からあるハロゲンヘッドライトだけでなく、HIDヘッドライト(キセノン)、そしてLEDヘッドライトなどが純正装備や社外装備できる時代です。

ここでは、ヘッドライトが故障する場合には、リレー部分の故障もあり得る話をしていきます。

スポンサーリンク

ヘッドライトリレー故障【共通事項】

ヘッドライトのリレーとは、ヒューズボックス裏やエンジンルーム内にあるハイ/ローや点灯消灯を切り替える自働スイッチのことです。これらは、バルブの種類が変わっても、おおよそ同じような制御リレーを使用しています。

またステアリングコラムについているディマースイッチもリレーの一種といって良いのではないでしょうか。リレーは、電気が流れる方向や強さで自動切り替えの性質があるのに対して、ディマースイッチは、主導で切り替えるリレーと言えるでしょう。

ヘッドライトリレー故障は、ヒューズボックス裏などにあるリレーが劣化などで制御できなくなったり、ディマースイッチの接触故障などで切り替えられなくなったりすることが多いといえます。

これらの故障は、バルブの種類とは関係なく発生する共通故障といえます。

ハロゲンヘッドライトの故障【リレー・配線編】

ハロゲンヘッドライトの場合は、基本的に共通事項内での故障によって不具合が発生することが多いといえます。

それ以外では、やはりバルブ切れの可能性が一番高く、H4などの場合は、ローが光らずハイのみ光るケースなどになります。

近年では少なくなりましたが、基本的にハロゲンでは55W/60Wを上限としたバルブを使用しています。まれに販売されている社外100W/110Wタイプなどの高ワットバルブを装着してしまい、リレーなどを破損させてしまうケースがあります。注意しましょう。

HID(キセノン)のヘッドライトの故障【リレー・配線編】

純正HIDの場合は、多くのモデルがヘッドライト下や脇にバラストという直流電流を交流電流に変換するパーツ(リレー回路や制御回路)とイグナイターと言う交流電流を高電圧(25000ボルト)ほどにアップさせる装置(電圧昇華・制御リレー)が一緒に組み込まれています。

このバラストやイグナイターが故障することで、不点灯やチラつき点灯などが起こってしまいます。
こういった場合は、HIDバルブを入れ替えてみて、バラストやイグナイターが故障しているかを確認すると良いでしょう。

社外HIDの場合は、色々な種類のタイプが販売されています。イグナイター一体型モデル・イグナイター+バラストモデル・バルブ後ろに全てが盛り込まれている一体型タイプなどです。

純正も社外も共通事項以外の部分でのリレー故障の場合は、イグナイターやバラスト内に組み込まれているリレーに不具合が出ているケースであると言えるでしょう。

社外HIDの場合は、製造しているメーカーによっては粗悪と言われているものも存在します。商品を取り付けて直ぐに故障が現れた場合は、共通事項よりも先に購入社外品をチェックすることが望ましいでしょう。

LEDヘッドライトの故障【リレー・配線編】

LEDは、比較的最近登場したヘッドライトシステムです。ハロゲンやHIDなどとは違い、LED素子が発光することで光量を得ています。

純正LEDヘッドライトの場合は、少し厄介なことになります。純正LEDは、ヘッドライト内にLEDバルブや制御する基盤(リレー回路)などが、一体式で組み込まれているケースがほとんどです。

このため多くの補修ヘッドライトバルブ部品を扱っている小糸製作所でも、純正LED装着車の補修パーツは表示されません。

参考:http://www.nissei-polarg.co.jp/koito/hyo/result.php?dc=10100146

という事は、ヘッドライト内のバルブだけでなく、基盤(リレー回路)などが故障した場合には、ヘッドライトユニットごと交換する必要が出てきます。共通事項以外で故障した場合には、ヘッドライトを新品交換することになるといえます。

一方ハロゲンライトから社外LEDヘッドライトバルブに交換している場合はどうでしょうか。LEDバルブには若干の種類があるのですが、上記の場合を例にとってみます。

バルブに行くところで、LEDバルブのコネクター側についている小さな箱のようなものがあります。車両側の電流をLEDに送るときに、一番効率の良い電圧・アンペアで送電できるように制御しています。基盤やリレーが組み込まれているという事です。

社外LEDバルブでは、コントローラー内部のリレー故障もヘッドライト不点灯などの原因の一つです。

さいごに、ここではヘッドライトのリレー故障について解説しました。近年では、ハロゲンだけでなく、HIDやLED仕様の車も多くあります。リレーの使用箇所も増えているのが実情と言えるでしょう。