ハイブリッド車は買っては いけない?メリット・デメリットは

ハイブリッド車
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ハイブリッド車は、今やいたるところで見かけますね。環境保全やゼロエミッション目標、カーボンニュートラルという世界的価値観などからも、日本でハイブリッドやEVモデルが推進されています。

ではこのハイブリッド車って、本当にユーザーにとってよい事ばかりなのでしょうかハイブリッド車って買っては いけないのでしょうか?

ここでは、ハイブリッドモデルが良いのか、従来のエンジンモデルが良いのかなどお話や、維持費や車両価格なども比較検証してみます。

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ハイブリッド車ってどのようなメリットがあるの?

ハイブリッドモデルのメリットってなんでしょうか?色々理由はあるかもしれませんが、大きな理由は燃費ではないでしょうか?

昨年2月に販売開始になったトヨタ ヤリスを例にとって検証してみます。

グレード名 排気量 シフト 燃費
X 1490cc 6MT : 19.6km/l
ハイブリッドX 1490cc CVT : 36km/l

同グレードモデルで、ハイブリッドとガソリンモデルでは公表されている燃費に大きな違いがあります。ハイブリッドシステム搭載モデルの方が2倍近く燃費性能が高くなっています。

この他新車購入時に掛かる税金も減額されます。それは、エコカー減税と環境性能割です。ハイブリッドXの場合は、71,500円ガソリンモデルよりも安くなります。

もちろん2回目以降の車検の際にも重量税が減税されますので、一般的な維持費に関してはガソリンモデルよりもお安くなるメリットがあります。

ハイブリッド車ってどのようなデメリットがあるの?

では、ハイブリッドのデメリットってあるのでしょうか?先程のヤリスを例にとって検証していきます。

一番のデメリットは、やはり車両価格といえます。

グレード名 排気量 シフト 価格
X 1490cc 6MT 1,543,000円
ハイブリッドX 1490cc CVT 1,998,000円

車両価格は、明らかにハイブリッドモデルの方が高いといえます。約50万円高くなっています。一番小さいハッチバックモデルでこの価格差です。

例えば、アルファードのようなビッグサイズミニバンの場合だと、ガソリンモデルで3,597,000円なのに対して、同グレードのハイブリッドだと4,613,000円となります。110万円の違いです。

ガソリンモデルとは違い、ハイブリッドシステムを別途搭載しているため、交換する可能性のあるパーツも増えます。

その中でもハイブリッド用のバッテリーは、15万~20万位と言われ、7~8年くらいで要交換の可能性もあります。また補機類用バッテリーもガソリンモデルよりは高くなります。

ハイブリッド車って買ってはいけないの?

冒頭タイトルのハイブリッド車って買ってはいけない・・・という疑問に検証していきます。

ハイブリッドモデルは、燃費が非常に良いのが特長です。そして、新車購入時や車検での税金も安くすみます。一方でガソリンモデルよりも新車時価格が50万~100万円強は高くなります。

ハイブリッド車だと損をする・買わないほうがいい人!

・年間走行が、5000㎞位でほとんど車に乗らない人
・走行距離が少ない人ほど、バッテリー関連の交換が早まる
・燃費性能は高いが、使用方法でカタログ値の半分近くになることもある

などとなります。

車両の全体的な維持費用などを一番に考えている人は、ハイブリッドバッテリーの交換などが発生すると損をしたイメージになるようです。

ハイブリッド車がダメというのではなく、使用方法や価値観も左右する

では、なぜハイブリッド車の登録台数が増えているのでしょうか?

ハイブリッド車を購入する人で、「良かった」と思う人は、年間の走行距離が多い人です。特に年間20,000㎞も走行すると言う人は、ハイブリッドの高燃費性能の恩恵を大きく受けていると考えます。

先程のヤリスのカタログ値で計算した場合

ガソリンモデル:20,000㎞÷19.6㎞/L≒1020L 1020×@150(ガソリン代)=153,000円
ハイブリッド車:20,000㎞÷36㎞/L≒555L 555×@150(ガソリン代)=83,000円

差額が70,000円になります。5年間で35万円 10年間だと70万円となります。10年で20万キロ前後走行する人は、ヤリスの車両価格差を考慮してもお得であることになります。

ただアルファードの場合だと、燃費や車両価格を考慮すると30万キロ位走行しないと、いわゆる元が取れないという結果になります。

ハイブリッドモデルは、燃費性能が良いが車両価格が高いので、トータルコストを考えると走行距離が多い人にメリットが高くなります。

年間走行距離が少ない人は、「ハイブリッド車は買わない方が良い」と想像できますし、結果をみて買わない方が良かったと思うかもしれません。

このような結果から、ハイブリッドモデルは、一般的な走行をする所有者には向かないでしょうという事になりました。

ただ車両価格や維持費は、まったく気にしないという方や、環境問題に取り組んでいるという方にとってみれば、ハイブリッド車を選択する理由はあると考えます。

まとめ

ここでは、ハイブリッド車って買ってはいけないのかという事柄について検証してみました。皆さんの平均的年間走行距離は、10,000㎞前後というのが多いと思います。

そうなると燃費性能が幾ら高くて、税金が安くなってもトータルコストでは、ガソリンモデルの方が安いという結果です。

皆さんのクルマ購入の参考になればと考えます。