アイドリング中にエンジンが止まってしまう?原因と修理方法は?

車の修理
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皆さんは、車を運転して信号待ちなどでエンジンが止まったことはありませんでしょうか。近年のアイドリングストップ装着車の場合は、普段からエンジン停止するかもしれませんね。

アイドリングストップ機構ではなく、故障でアイドリング中にエンジンが停止してしまったときは、皆さん焦ってしまうと思います。

ここでは、故障でエンジンストップした際の原因や故障修理などを解説します。

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エンジン稼働に関するアイドリング停止故障

燃料型エンジンは、基本的に適切な点火、燃料、空気で動いています。アイドリング中にエンジンがストップする原因追求の第一歩は、この3要素の故障診断です。

点火系のトラブル

近年の車には、ダイレクトイグニッションコイルが使用されています。昔のようにディストリビューター+プラグコードという車は、少ないのが現状です。

このダイレクトイグニッションコイルは、中に高電圧にするコイルが装備された電気部品となります。走行距離や使用年数で故障する可能性の高いパーツの一つです。

このパーツが不具合を起こすことで、アイドリングでエンジン回転が維持されずエンストする事が起きます。一本8000円~15000円ほど

ダイレクトイグニッションの先についているパーツが、プラグになります。近年では、イリジウムプラグを採用している車種も増えてきています。そのため昔のようにプラグの状態チェックが少なくなっています。

これがかえって仇になり、劣化したままのプラグで走行してしまい、失火に繋がりエンジンストップとなる可能性があります。一本500円~2000円ほど

プラグ交換やダイレクトイグニッション交換は、不具合のある場所だけ交換せず、使用個数まとめて交換すると良いでしょう。一か所故障するという事は、他の場所も近々で故障する可能性が高いからです。

燃料系のトラブル

最近の燃料ポンプは、燃料タンクの中に封入されている車種が増えてきています。このため燃料ポンプと燃料フィルターが一緒なっている事も多いといえます。

この燃料ポンプは、モーターで稼働しています。このパーツの不具合によって適切な燃料量が送られずエンジンストップしてしまう可能性があります。

また何らかの不純物や水分が原因で、燃料フィルターが目つまりを起こしてしまうことで、燃料が適切に送られずエンジンストップしてしまうこともあります。

燃料ポンプは、ポンプのみで10000円~20000円前後、アッシーだと50000円~100000円前後。

最近の車には、インジェクションと言う燃料噴射装置が使用されています。これが、経年劣化などで目つまりを起こしてしまう可能性があります。

燃料ポンプは、燃料タンクに入っている場合は、給油口を開けて作動しているかをチェックしてみましょう。交換作業には、燃料タンクを降ろす必要があります。ディーラーなどで交換してもらいましょう。

インジェクター不良の場合は、車に詳しくない人が検査することは望ましくないといえます。こちらは、不良検査なども含め、ディーラーなどにお願いすると良いでしょう。

インジェクターは、一本20000円~30000円前後はすると思います。

吸気系のトラブル

吸気系のトラブルで一番多いのは、エアフィルターの長期使用による目詰まりです。汚れているだけでなく、オイルや木の葉などが詰まっている可能性があります。一度開けて状態をチェックしてみましょう。

エアクリーナーは、1500円~5000円前後でしょう

センサー系のトラブル

上記の3要素に問題がない場合で、アイドリング中に按針が止まってしまう場合は、センサーなどを疑ってみましょう。

アイドルスピードコントロールバルブ(ISCV)故障

モデルによっても若干違いがるのですが、アイドリングを維持するためのセンサー(バルブ)が採用されている車があります。

このパーツが故障すると、アイドリングが維持できずストップして今うことがあります。スロットルボディについていることが多いので、整備工場などに診断してもらいましょう。

エアフロセンサーやパーツ異常・カーボン堆積など

センサー類などの故障の中で、空気量を図るエアフロセンサーなどの故障によって、エンジンストップが発生することがあります。

また車には、色々なセンサー(カム各センサーなど)が使用されています。こういった場合は、どこに異常があるのかを一般の人が判断することは、難しいといえます。故障損害が拡大する前に、
プロに診断してもらいましょう。

まれにあるアイドリングストップ故障

住んでいる地域や気候などによっては、まれに起き得るエンジンストップ故障があります。

マフラーに水が溜まっている(寒冷地で凍っている)

雨などによって、車の向きや角度で雨水が、マフラーなどに侵入してしまうことがあります。その水が少なければ、自然に抜けてくれることがあるのですが、量が多い場合は、排気効率が著しく低下し、エンジンストップしてしまうことがあります。

また寒冷地では、侵入した雨水や排気ガスに含まれる水分が、凍ってしまい排気通路をふさぎエンジンストップしてしまう事象も発生しています。

マフラーに物(雪)が詰まってしまった

バックで駐車した際に、後ろに固い雪山があるのに気づかず、マフラーに雪のような氷が詰まってしまうことで、排気がスムーズに行われずエンジンストップしてしまうことがあります。

さいごに、アイドリング中にエンジンがストップしてしまう原因は、多種多様あることがうかがえます。その中でもまずチェック診断していただきたいのが、点火・燃料・空気に関する不具合であると考えます。