イグニッションコイルは、エンジン稼働の点火系を担うパーツです。ではこのイグニッションコイルの交換時期や交換方法、費用などはどのようになっているのでしょうか?
ここでは、イグニッションコイルのアレコレについて解説します。
イグニッションコイルの交換時期は?
イグニッションコイルの交換時期って、どのくらいの期間なのでしょうか?
一般的には10年・10万キロ前後と言われています
色々な調査をしてみると、一般的には10年・10万キロというのが一般的な交換時期というイメージでした。
これは、近年採用されているイリジウムプラグ(高耐久)が、10万キロまで大丈夫ということから、イグニッションコイルも同時期に交換することが良いという流れからきているようです。
近年では上記の走行距離より短くても故障する可能性があるパーツです
筆者の経験では、年間1万キロ走行をしていた場合、5万キロくらいからイグニッションコイルが故障したという人もいました。
また「7〜8万キロで交換したよ」という声も多く聞いています。その一方で、「12万キロで、走行できなくなり交換した」という方もいました。
10年10万キロというのは、一般的な定説となっているだけで、それよりも前に故障する可能性も高いパーツと考えます。
メーカーの一般保証は、6万キロ 3年などが一般的です。もしメーカー保証が効く状態で故障した場合は、メーカーに無償交換してもらいましょう。
イグニッションコイル交換方法での注意点
イグニッションコイル交換では、どのような点に注意したらよいでしょうか?
イグニッションコイルはすべて交換するのがベター
イグニッションコイルが一本故障したということは、他のイグニッションコイルも故障する可能性が高いということになります。
そのためイグニッションコイルを交換する場合は、すべて交換することが望ましいでしょう。
後で触れますが、イグニッションコイルまでアクセスしづらいモデルの場合は、故障ごとに交換すると、工賃だけでかなり高額な出費になる可能性も否めません。
イグニッションコイル交換ではプラグも同時交換がベター
イグニッションコイルが故障した場所のプラグは、かなり劣化しています。プラグも同時に交換することで、性能が回復します。
イグニッションコイルだけを交換しても調子が良くならないということを耳にします。これは、せっかくイグニッションコイルが正常になっても、プラグで失火しているからだと考えます。
イグニッションコイル交換では、プラグ交換も同時に交換する必要があります。
イグニッションコイルを交換する際の費用は?
イグニッションコイルの交換費用は、どのくらいかかるのでしょうか?
イグニッションコイル費用は一本あたり10000円~15000円
一般的な純正、国産サードパーティ製のイグニッションコイルは、一本10000〜15000円位します。
軽自動車の場合は三気筒分で3万円前後、普通車の場合は、すべての気筒数×10000円〜15000円で40000円前後から100000万円強までかなりの幅があります。
また海外製造品のイグニッションコイルの場合は、日本よりも消耗品という位置づけが強く、かなりお手頃な価格になっているケースが多いです。
ただし、故障確率も国産などから比べて高い可能性があることを理解しておきましょう。
同時交換のプラグは一本当たり500円~1500円
一緒に交換した方が良いプラグは、車種によって普通のグリーンプラグが使用されているケースとイリジウムプラグが使用されているケースがあります。
プラグの種類によって、値段が大きく変わると考えます。
工賃は5000円から20000円前後
一番難しいのは、工賃です。例えば軽自動車でもターボ付きのモデルは、イグニッションコイルの脱着をする前に、色々な付属パーツを外す可能性が高くなります。一方ノンターボの場合は、比較的アクセスしやすく簡単なケースもあります。
また普通車の場合は、3.4.6.8.10気筒など、交換本数が違うケースもあります。また水平対向エンジンなどの場合は、特殊工具がないと交換できないということもあり得ます。
簡単に交換できるモデルの場合は、5000円位の工賃と考えればよいでしょう。一方難しくなると、工賃だけで20000円なんてことも考えられます。
ディーラーや整備工場に交換工賃を聞いてから、作業依頼するのが良いでしょう。
さいごに
イグニッションコイルは、不具合が起きると最終的に走行不能になる可能性が高いパーツです。また突然故障する可能性も高いため、中々故障するまで気づかないというケースもあります。
故障したときは、なるべく早く交換するのが望ましいのと、プラグを含めたすべてのイグニッションコイル交換をおススメします。