車検の切れた車は公道を走ることはできません。
ですが車検切れの車を売りたい、廃車にしたいといった時には移動する必要が出てくるでしょう。
この時にJAFを使えばレッカー移動をしてくれるのでしょうか。
JAFと言えば代表的なロードサービスですので、万が一の時には頼りになってくれる存在です。
これが車検切れでも利用できるのか調べてみました。
JAFは車検切れの車でもレッカー移動してくれるのか
結論からお伝えしますと、JAFは車検切れの車はレッカー移動してくれません。JAFの公式サイトでは、以下のようなケースでレッカー移動はしないとなっています。
違法な改造車やナンバープレートのない車は対象外、車検切れの車、自賠責保険が切れている車、飲酒運転など法令に違反しているケースが該当します。
ただし車検切れで動かない車を放置することで、交通が円滑にいかないなどやむを得ない事情がある時は、この限りではないそうです。
ですがその場合でも、自賠責保険の期間内であることが条件になります。
一般的に自賠責保険は車検と同時に加入するものなので、車検が切れていても自賠責保険の期間が残るというケースはほぼありません。
そのため車検切れの車を移動させるのに、JAFを利用することはできないと覚えておいてください。
車検切れで公道を走るとどうなるのか?
車検切れでも少しの距離だからと車を動かす人もいます。
ですが車検切れの車を公道では知らせるのは、法令違反となるのです。
仮に警察に見つかった時、罰則点数が6点もつきます。
さらに免許停止が30日間もつき、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が課せられるのです。
そんなに重い罪なのと思われるかもしれませんが、車検というのは車が安全に走行できるものと証明するためにあります。
つまり車検が切れているということは、安全性を欠いた車という考えができるのです。
結果として安全性を欠いた車で公道を走るのは、とても危険な行為であるから重めになっています。
車検切れの車を動かす方法 仮ナンバーを取得する
では車検切れの車を動かす方法には、どういうものがあるのか確認します。
最初にお伝えしたいのは仮ナンバーを取得することです。
役所に申請を行って許可が降りると、仮のナンバープレートが発行されます。
このプレートがあれば、最長で5日間は公道が走れるのです。
廃車にするにしても、買取を利用するにしても、5日間もあれば十分でしょう。
ただし仮ナンバーを取得するには、自賠責保険の加入が必須です。
仮ナンバーの取得するのには以下のものが必要になります。
★運転免許証
★認印
★自賠責保険の原本
★車検証
★手数料
これらを用意して役所へいってください。
役所では自動車臨時運行許可申請書という書類をもらって、必要事項を記載した上で提出しましょう。
ちなみに申請書は目的地までの経路を記載しなくてはいけません。
仮ナンバーは車検切れの車でもやむを得ない状況で、特定の目的を満たすために用意されている例外的な処理です。
つまり目的を達成したら、すぐに返却する必要があります。
ですので自由に乗れるようになる訳ではありません。
業者にレッカー移動を頼む、積載車をレンタルする
仮ナンバーの取得をするには、役所で手続きしないといけません。
ですが平日の昼間は時間が取れないのなら、おとなしく業者にレッカー移動を頼むといいでしょう。
ただしレッカー移動には費用が発生します。
およそですが基本料金で1万円~1万5000円程度、さらに移動距離ごとに費用が発生する仕組みです。
また車を運搬するための積載車をレンタルする方法もありますが、運転をするには準中型免許が必要になってきます。
特殊な車両になるので、やはり運転なれをしていない人にはおすすめできません。
車買取や解体業者を利用する
車検切れの車を動かしたい理由としては、やはり買取業者や解体業者を利用したいというものが多いです。
その場合は素直に依頼をしてみるといいでしょう。
最近では多くの業者が引き取りは無料としているので、車検が切れていても余計な出費をしなくてもすみます。
確かに車検が切れていることで、査定の額は下がるでしょう。
ですが新しく車検を取得する必要はありません。
何故なら車検の取得費用の方が、査定のアップ額よりも高くつくからです。
ある程度は業者によっても異なるのですが、大抵は車検切れの車でも特に費用を支払うことなく引き取ってもらえます。
これを考えるのなら、わざわざ他の業者にお金を払って買取や解体業者を利用する必要はありません。
まとめ
JAFは車検切れの車でもレッカー移動してくれるのかについてでした。
結論からお伝えすると、JAFでは車検切れの車を原則としてレッカー移動していません。
よほどのことがあれば移動してくれるかもしれませんが、基本的には無理だと考えてください。
車検切れの車は公道を走れません。
仮に警察に見つかると、かなり重い罰則がついてしまいますので、業者をうまく利用するようにしてください。