自動車税で旧車はいじめられている!旧車いじめの実態とは?

旧車
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車を楽しむ方の中には、新型車が大好きな人もいれば、古い車をずっと乗り続けている人など色々なライフスタイルがあると思います。

新型車の場合は、減税など多数メリットがあるといえますが、旧車の場合は、どうなのでしょうか?自動車税一つとっても、「重課」という辛い状況となっていそうです。

ここでは、自動車税で旧車が「いじめられている?」という現状などを解説します。

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そもそも自動車税の仕組みって?

自動車税とは、車を所有している人(毎年4月1日付け)に対して、一定の条件で収めることになっている税金です。普通車は国税、軽自動車は地方税です。

自動車税は、初度登録年数によって徴収額が変わる

自動車税は、毎年年一回収める税金ですね。この自動車税は、登録年数によって料金が変わる「重課」制度が設けられています。

・ガソリン車の場合

初度登録から13年超経過したモデルに重課されます。

・ディーゼル車の場合

初度登録から11年超経過したモデルに重課されます。

・軽自動車の場合

初度登録から13年超経過したモデルに重課されます。

「旧車はいじめられている」と感じてしまう瞬間は

2001年の法改正時には、概ね10%の課税となっていたのですが、現在では15%前後に引き上げられています。今後さらに引き上げられ20%前後になると予想されています。

因みに軽自動車の場合は、現時点で20%の課税となっています。

例えば、2019年10月1日以降登録された2000ccの自動車税が、36000円です。これが、13年超過した同じ排気量のガソリン車の場合は、45400円となります。またグリーン化特例対象車で概ね75%低くなる車の場合は、自動車税は10000円となります。

排気量が大きくなるほど、自動車税は高くなる仕組みです。重課は、パーセンテージで上乗せされますから、排気量の大きい旧車の負担は、さらに増えることを意味しています。

旧車に乗っている方からすると、「手放して廃車にしてください」と言われているように思えてしまうのではないでしょうか。

こういった税制制度などから、「旧車は、いじめられている」と感じてしまう瞬間が発生すると考えます。

自動車税で旧車がいじめられていると思う理由とは?

旧車を所有している方は、納得して自動車税を収めている方もいれば、そうではない方も居ると思います。それはどうしてなのでしょうか。

そもそも自動車税(重課)が納得いかない

色々な方法で、国は税金を収めるシステムを構築しています。例えば身近な所では消費税などもそうですね。3%から始まった消費税は、現在10%(一部8%)になっています。

自動車税の場合は、まずは環境問題やリサイクルなどの関係で旧車をしたたかに排除していく狙いがあると考えている所有者さんも多いようです。

また新しい車の自動車税を下げる代わりに、古い車の自動車税を上げて税収入を調整しているという捉え方をする人もいるようです。

旧車を長く乗っている方は、同じ車なのだから新しい・古いという概念で、「古い車が悪」という思想の自動車税設定に納得いかないのではないでしょうか。

大切に乗っていることもエコではないのかという素朴な疑問

新しい車を5年ごとに買い替えるという事は、それだけ世の中に車があふれていくという事にもつながります。

一方20年前の車を大事に今乗っている方は、その1台で20年以上過ごしていることになります。勿論メンテナンスパーツなどは、必要になると思いますが、5台くらい乗り継ぐよりも非常にエコになるのではないでしょうか。

大切に一台の車を乗り継ぐことが、悪ではなくエコであるという旧車所有車の意見も一理あると考えます。

こういった意見から、旧車に乗っている人だけへの自動車重課税に、納得しない方も沢山出てくると考えます。

因みに2021年で考えると、2007年以前のモデルからガソリン車は重課されていますが、そもそも2007年くらいの車であれば、まだ多くのモデルが現役で走行できるとも捉えられます。

一方的な旧車は環境に悪いという思想が、旧車所有車が「いじめられている」と思う原因の一つであると想像します。

自動車税だけではない!?旧車がいじめられていると思うポイント

旧車所有車が、「いじめられている」と思うのは自動車税だけではなさそうです。ここでは、他の要因も少し紹介します。

高いのは、自動車税だけではない・・・

車検時に支払うことになる重量税も旧車にとっては辛いのが現状です。こちらは、2トン以下の乗用車の場合だと、13年超の場合は、45600円です。これが18年超となると、50400円となります。

しかも新しい車の場合は、0円~20000円と安くなる制度も存在しているだけに、どうしてこんなに優遇と課税に違いがあるのか疑問に思ってしまうくらいです。

ディーゼルの場合は、住んでいる地域では乗れなくなっている地域もある

ディーゼルは、窒素酸化物のNOx・粒子状物質のPMの排出量の関係から、東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県・愛知県・兵庫県・大阪府などでは、乗り入れ規制がされています。

勿論この地域では、適合したモデル以外の登録も行えなくなっています。新車の場合であれば、登録可能なモデルも多くなっていますが、旧車となるとまずそのまま登録することが難しいといえます。

さいごに、自動車税によって旧車がいじめられているのではというお話をしました。確かに平等とは言えない税制になっているかもしれません。