MTミッションの故障症状ってどのようなものがある?対策方法は?

車の修理
スポンサーリンク

近年の車は、オートマミッションを搭載している場合がほとんどです。こういった状況の中でも、MT(マニュアル)ミッションを採用しているモデルは、まだ多くあります。例えばスポーツカーやクロスカントリーモデル、そしてビジネスカーなどです。

最近目にすることの少なくなったMTミッションが、故障するとどのような症状が発生するのでしょうか。ここでは、MTミッションの故障症状や解決方法などを紹介します。

スポンサーリンク

MTミッションの故障症状とはどのようなものがあるの?

MTミッションの故障症状とは、どのようなものが多いのでしょうか?ここでは、MTミッションの故障原因などを解説します。

クラッチ不良

MTミッションの不具合で多い症状は、クラッチ板の消耗などによる滑りです。エンジン回転をミッションに伝える役目のクラッチは、消耗品の一つでもあります。

10万キロ以上持つ場合もありますし、スポーツ走行などでは2~3万キロしか持たないときもあります。

またクラッチ板の限界を超えて使用してしまうと、クラッチ板内に組み込まれているスプリングなどが破損して、クラッチシステム全体が故障することも起き得ます。

クラッチカバーなどの破損

クラッチカバーなどは、過酷な走行などによって破損することがあります。MTミッションを搭載している車は、スポーツカーなどに多く採用されていることも一因です。過酷な走行を繰り返すことで、破損する可能性が高まります。

フライホイールの傷や歪み

エンジンの回転をミッションに伝える役目の一つであるフライホイールは、使用方法などやクラッチ板破損などによって、歪みやローター傷などが発生します。

MTミッションのギア不良やシンクロ不良

ミッション内部は、1速~5速(6速)までのギアとバックギア、そしてシンクロ機構が組み込まれています。

正しいミッションのつなぎ方をしなかったり、クラッチを踏まずにギアなどを入れることで、ギアがかけたり、シンクロ破損などを起こしてしまいます。

MTミッションが故障すると、どのような症状が出るの?対策は?

MTミッションが故障すると、どのような不具合が起こるのでしょうか。ここでは、不具合症状を解説していきます。

走行不能になる症状

クラッチ板が消耗したり、破損したりしてしまうと走行できなくなってしまう事が多いでしょう。一般的にクラッチが滑り始めると、1速での発進が難しくなります。この段階でクラッチ板交換などをするのが良いでしょう。

クラッチ板を交換する際は、フライホイールやクラッチカバーの状態もチェックしましょう。ミッションを降ろさないと作業できないので、一回の作業で修理を済ませるのが大事です。

クラッチをつなぐとガクガクいう

この場合は、フライホイールに傷が入っていたり、ゆがみが出ている場合が多いでしょう。走行不能というよりは、ガクガクと発進しづらいという印象です。

クラッチ板が歪んでいることもあるので、やはりクラッチシステム一式を交換する事が大事でしょう。

特定のギアだけはいらない

特定のギアが入らない場合は、ギアが破損している場合が多いでしょう。場合によってはシンクロ機構に不具合が出ていることもあります。

ミッション内部をオーバーホールするか、新品やリビルトパーツの交換が必要になります。費用負担も多くなるので、こういったパーツが故障した場合は、見積もりなどを確認しましょう。

まれにある症状

まれな故障ですが、シフトノブからミッションまでをつないでいるシフトリンケージというパーツが不具合を起こすことがあります。

シフトリンケージとミッションの接合部には、プラスチック樹脂などが使用されているのですが、すり減ってしまうことで、ミッションが入りづらくなったりします。

MTミッション故障にあわないためにできる対策は?

ここでは、MTミッションをなるべく故障させない方法などを解説します。

  • 半クラッチを多用しない
  • クラッチを切らずにミッションを入れない
  • 適切なギアを使用して走行する
  • ミッションを入れるときに、スピードだけを求めず、しっかりとした操作をする
  • ミッションオイルを定期的に交換する

などがあります。

まとめ

大変少なくなったと思われるMTミッション搭載車ですが、世界的に見てもまだ多くのモデルで採用されています。日本でもスポーツカーやビジネスカーなどで多く利用されていますね。

ここでは、MTミッションの不具合症状や対処方法、ミッションを壊さないため対策などを解説しました。