メーター交換による車の下取りで知っておくべき情報と対策

下取り
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車の下取りの際には、その車の走行距離が下取り額に大きく影響します。

ただ車によっては走行距離を表示するメーターを交換しているケースもあります。

ここではメーター交換による車下取りについて、知っておくべき情報と対策をまとめているので参考にしてみてください。

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メーター交換は違法ではないが、改ざんは絶対にダメ

車を下取りしてもらう場合に、査定額に大きく影響があるのが車の走行距離です。

一般的に走行距離が多ければ査定額はマイナスになってしまいます。

例えば新車登録から5年経過した車で、走行距離が5万kmの場合と10万kmでは査定額に数十万円もの差がついてしまうでしょう。

では途中でメーター交換すれば、走行距離を少なくなって下取り額も高くなるのではと思う人もいるかもしれません。

以前はメーターの巻き戻しや機械的に進めてメーターを1周させるなど悪質な改ざんをする業者もありましたが、メーターがデジタルに変わってきている昨今はそれができなくなっています。

ただメーター改ざんではなく、メーターの故障で交換することは可能ですし、違法ではありません。

そもそもメーターの改ざん自体は規制する法律はありませんので、厳密に言えば違法というわけではありませんが、メーター改ざんを隠して売った場合には詐欺罪に問われてしまう可能性があります。

ですので、もしメーターが故障して交換するのであれば、改ざんではありませんし売却しても問題はないのです。

メーターを交換したら改ざん歴車扱いになることも

ただメーター交換をしたら、走行距離がリセットされるので、実際の走行距離よりも表示されている走行距離は少なくなってしまうでしょう。

実際にメーター交換を伝えなければわからないと思って、そのまま売ってしまう人もいるかもしれません。

特にすでにメーター交換した中古車を購入し、それをまた売却する場合にはその事実も知らないまま売ってしまうことも考えられます。

メーター交換自体は違法ではありませんが、ここで注意しないといけないことがあります。

車の部品交換は自分でもできる人もいますし、中古パーツを購入して交換する人もいるでしょう。

メーターも自分で交換できる人もいるので、自分で廃車にするまで乗るのであれば違法にならないので中古パーツに交換しても問題ありません。

ですが、自分で交換して売る場合には、改ざん歴車扱いになって、下取り額は大幅に減額されてしまうでしょうし、業者によっては買取不可となることもあります。

メーター交換した車にはステッカーが貼られます

故障や不具合などによりディーラーでメーター交換した場合には、自動車公正取引協議会が発行した走行距離計交換歴シールが運転席側のセンターピラーに貼られます

これにはメーターを交換する前の走行距離が記載されていますので、現在の走行距離と合算することで実際の走行距離が算出できるようになっています。

またメンテナンスノーとにもその履歴が記載されるので、正当にメーターが交換されたものであるという証明になるのです。

そういった証明があれば、実際の走行距離とメーターに表示されている走行距離が違っていても、車下取りにほとんど影響はないでしょう。

ただメンテナンスノートに記載がない、走行距離計交換歴シールも貼られていない状態で、メーター交換された事実が判明した場合には、走行距離計改ざん歴車シールが貼られてしまいます。

自分でメーター交換した場合には当然走行距離計交換歴シールが貼られることはありませんから、車検時などにメーター改ざんが判明して走行距離計改ざん歴車シールが貼られてしまうでしょう。

仮に整備工場などでしっかりとメーター交換したとしても、メンテナンスノートに記載がなく走行距離計交換歴シールも貼られていない状態なら、改ざん車扱いになってしまいます。

なぜメーター交換は判明する!?

車に表示されているメーターを見ただけではメーター交換されたものかどうかは分かりません。

ディーラーでメーター交換していれば、当然整備記録にも載っているのでわかりますが、自分でメーター交換すれば、言わなければわからないのではと思うでしょう。

確かに昔はメーターの巻き戻しなどの悪質な行為が行われていましたが、今はそれを防止する対策がとられています。

その1つが車検証への記載です。

車検証には前々回と前回の車検時の走行距離が記載されているのです。

前回の車検時の走行距離よりも、今のメーターに表示されている走行距離が少なければメーター交換もしくは改ざんされたと判断できます。

それは前々回と前回を比べた場合も同様です。

またオイル交換をした場合にもステッカーが貼られているので、それでも判明することがありますし、メンテナンスノートをみてもわかるでしょう。

まとめ

このように不具合などによるメーター交換自体は問題ありませんし、メーター交換した証明ができれば車の下取りにも影響はないでしょう。

ただ自分でメーター交換したり、メーター交換の証明ができないと改ざん歴車扱いとなってしまいます。

そうなると車の下取り額は大幅に減額されることもありますし、業者によっては買取を断られる事があるので注意しましょう。

そうならないためには、しっかりとディーラーでメーター交換をして、その証明もしっかり残しておくことが大切です。