車を売買する際にポイントになるのが年式や走行距離です。
ただ中には年式が古いのに走行距離が少ないという車もあります。
そういった車は安易に購入してしまうと失敗することもありますし、買取してもらう場合にはマイナス査定にされることもあるのです。
ここでは年式が古いのに走行距離が少ない車の特徴や売買時の傾向をまとめています。
中古車を売買する際のチェックポイントは!?
車を所有していたら、いずれ乗り換えをする時期もやってきます。
車は安くても数十万円、たいていは数百万円もするものですから、車を売る場合は少しでも高く、購入する場合には状態の良い車をリーズナブルな価格で買いたいと思うものです。
人それぞれ考え方は違いますが、車はただ乗れればいいという物ではなく安全に長い期間乗りたいと思う人がほとんどでしょう。
車の価値は車の状態によって異なり、いろいろな情報を総合して査定価格や販売価格が決まってきます。
今のポイントはおさえておきましょう
★車種
★年式
★走行距離
★車の状態
その中でも特に重視されがちなのが年式や走行距離で、一般的に年式が古くなればなるほど、走行距離は多くなればなるほど価値が下がってしまいます。
それは年式が古くなればなるほど、劣化が進んでいる可能性が高く、燃費や装備なども新しいものよりは劣ってしまうからです。
また走行距離は増えれば増えるほど、車の各部位が消耗してしまうため、故障の原因の1つとなるからでしょう。
走行距離が少ないほどいい、というわけではない
車の走行距離は増えれば増えるほど故障のリスクが高くなってくると言いましたが、だからといって走行距離が少なければ少ない方が良いとも言い切れません。
実際に車を売る場合、走行距離が極端に少ない場合はマイナス査定になってしまうこともあるのです。
確かに使用頻度が少なければ車の各部品の消耗は少ないと言えますが、乗り方によってはエンジントラブルの原因になってしまうケースもあるのです。
一般的には車の走行距離の目安は1年で1万kmと言われており、少なくとも1年で8,000kmくらいと言われています。
これよりも少なくなるとマイナス査定になってしまう恐れもありますし、目安よりも多くなればなるほど査定額は低くなるでしょう。
もちろんこれが一般的な話であり、走行距離が極端に少ないからと言って必ずしもエンジンの状態が悪いというわけでもありません。
年式が古いのに走行距離が少ない車の特徴
一般的に車は年式が古くなればそれに応じて走行距離も多くなります。
ですが、中には年式が古いのに走行距離が少ない車もあります。
車を購入する際、こういった車を見かけたら即買い、と思う人もいますがそれはちょっと気を付けたほうがいいでしょう。
年式が古いのに走行距離が少ないのであれば、なにかしらの要因が考えられるからです。
まず考えらえる理由としては、主婦が乗っていて近場の買い物や子供の送り迎えでしか使わないケースです。
例えば1日に10km走行したとしても、年間で3,650kmしか走行しないことになります。
こういったケースだと、エンジンが暖まる前にエンジンを切ってしまい、それによりエンジンに負荷がかかってしまうことが多いのです。
それ以外の理由としては、数ヶ月もしくは数年乗らずに放置されていたというケースです。
長期間車に乗らないことが続くと、エンジンだけでなくトランスミッションやタイヤなど各部位にトラブルが起こりやすくなるのです。
ただこれらの場合でも、定期的にメンテナンスをしていれば車の状態が良いままキープできるので心配はいりません。
最近は滅多にありませんが、走行距離が少ない理由にメーター戻しをしている可能性もあるので、アナログメーターの車はその可能性もゼロではないでしょう。
年式が古く走行距離が少ない車を買う際のポイント
車を購入する場合、年式が古く走行距離が少ない車は避けたほうがいいというわけではありません。
むしろ掘り出し物の可能性もありますので、ポイントだけ抑えておくといいでしょう。
まず大切なのは定期的なメンテナンスがされていたかどうかです。
走行距離が少なくても、しっかりとメンテナンスが行き届いていれば、エンジン等のトラブルは少ないでしょうからむしろ掘り出し物と言えます。
そして前オーナーがどのような人で、どのような乗り方をしていたのかもわかるとよりいいでしょう。
前オーナーなんてわからないと思うかもしれませんが、中古車販売店によってはある程度把握しているところもあります。
また稀にあるメーター戻しの車をだまされて買わないためにも、信頼できる販売店選びが重要になってきます。
年式が古く走行距離が少ない車を売る際のポイント
年式が古いが走行距離が少ない車を買取してもらう際も、少しでも高く買取してもらうためにいくつかのポイントがあります。
まず重要なことはしっかりとメンテナンスをすることです。
メンテナンスとはエンジンオイルの交換や整備工場等での点検などがありますが、それだけでなく短距離しか乗らない方はしっかりエンジンを温めてから乗り始めることも大切です。
また長期間車に乗らない場合でも、エンジンだけは毎日のようにかけるように心がけるだけでも違ってきます。
整備工場等でメンテナンスをしてもらった場合には、その記録も大切に残しておくことも重要です。
そして車を買取してもらう業者選びも重要になってきます。
信頼できる中古車買取店の査定士であれば、車をチェックした時にエンジン等の状態もある程度把握できるでしょう。
買取店によっては走行距離が極端に少ないからという理由だけでマイナス査定にされてしまうこともあるので、正しく査定してもらえる業者が大切です。
まとめ
車を売買する際に重要になってくるのが、年式そして走行距離です。
年式は単純に新しいほどいいのですが、走行距離は少なければよいというわけではないのでその点だけは覚えておきましょう。
車を購入する際には、なぜ走行距離が少ないのかを確認して、エンジン等の状態を確認できれば掘り出し物を見つけられるかもしれません。
また買取してもらう場合にも、マイナス査定にならないような対策も重要です。