皆さんは、セダンモデルと聞いてどのような事を思い浮かべますか?「ダサい」・「おじさん車」、「今どきはSUVでしょ」などの回答が返ってくることが予想されます。
しかしながら、ほんの15年位前まではセダンというカテゴリーがしっかり存在し、ユーザー購入層もたくさんいました。現代では、SUV人気などの関係でセダンモデルの人気がかなり落ち込んでいます。
日産にはティアナというセダンモデルがありました。2020年に終売となっています。この中古ティアナが安いという話が浮上しました。ここでは、中古ティアナの安い理由などを解説していきます。
中古のティアナ「日産」が安い理由とは?
引用:日産公式HP
そもそも中古ティアナが安い理由には、どのような事が考えられるのでしょうか?
一番大きな理由は需要と供給
中古車市場で一番影響するには、需要と供給のバランスです。ほしい人が多くて、中古車台数が少ないほど車の値段は上がります。一方でほしい人が少なくて、車の台数が多いほど車の値段は、下がってしまいます。
こういった基本的なバランスから言うと、ティアナはセダンモデルで人気がなく、さらに2020年までラインアップしていたことから在庫もある程度豊富にあるという結果、安くなると云う事でしょう。
セダンモデルの人気が少ない
そもそもセダンモデルの人気がないために、手放すときの下取りや買取もかなり安くなってしまうと云う事です。新車登録から5年しか経過していなくても、下取り価格がかなり安く、それでも乗り換えのために売却する人が増えているとも言えます。
こういった下取りや買取査定額の低額化が、中古車市場で安く流通できる原点になると考えます。
大排気量より小排気量の効率的なモデルが人気
現在主流なのは、大排気量ノンターボエンジンではありません。いわゆるダウンサイジングターボエンジン搭載というのが人気です。
例えば、アウディA6はセグメント的には大型セダンとなります。2010年前後までのモデルでは3000㏄が一般的でした。場合によっては4200㏄なんてエンジンも搭載されていました。現行型では、2000㏄ターボになっています。
ティアナの最終型の排気量は、2500㏄です。セグメント的には大きいエンジンと感じます。
最終モデルL33はFFモデルしかない
最近の車なら、年式と距離のわりに価格が安いL33ティアナがほしいけど、四駆ないから冬の小樽後志は厳しそう… pic.twitter.com/qkLNAEyd0b
— そこら辺の町内会長 (@TakeY31) August 19, 2021
最終モデルは、デザインも近代的で特に古臭い印象もないのですが、FFモデルしかラインアップしていません。4WDが欲しいユーザーにとっては、ネックとなってしまいます。
初代モデルはすでに20年経過しているモデルもある
初代ティアナ安いなぁ
V6乗りたみ pic.twitter.com/cZWQlguo2C— ヤリスのふぇのむさん (@SWBMZERO) September 23, 2019
初代モデルは、2003年から販売されています。すでに20年以上経過しようとしています。これが人気のあるモデルならば、かなり高額な可能性があるのですが、人気が少なく年式が古いと云う事から、車両価格が安いと考えます。
中古のティアナを購入した時のデメリットは?
引用:日産公式HP
ティアナを購入したときには、どのようなデメリットがあるのでしょうか?
すでに終売しているモデルだけにメンテナンスが不安なケースがある
ティアナは、2020年に終売している車です。一方で三代目モデルは、電子機器や安全装備なども施されているモデルです。こういった電子製品のメンテナンスが必要のケースでは、ディーラーに頼るケースしかなくなると感じます。
それは、民間整備工場などでは実績のある経験者が少ないことがあり得るからです。やはり販売会社に預けるのが安心となってしまいます。
また一代目、二代目のティアナの場合は、供給補修パーツに欠品が発生しているケースも多くなっています。メンテナンスに不安が出るケースもあるでしょう。
購入しても売却時は査定が低い可能性が大
ティアナだけではありませんが、人気のない車を安く購入した場合、その車を売却する際も安くなると考えた方が良いでしょう。
稀に20年以上が経過し、プレミアがつく車もありますが、ティアナの人気や流通量から考えると、プレミアの可能性は低いと思います。
中古のティアナで目安の中古車両価格や狙い目は?
引用:日産公式HP
中古のティアナを安く購入したいと思ったときには、どのような車両価格の走行距離が狙い目なのでしょうか?
初代モデルの狙い目と状態
初代モデルは、2007年まで販売されています。実質は2006年モデルが一般グレードなので多く存在します。この中で、5万キロ以内で50万円位のモデルを狙うのが良いと考えます。
走行距離が多くても、しっかり整備されていれば問題ないのですが、整備されているかを見極めるのは案外大変です。走行距離のそもそも少ない車を見つけて、しっかり整備していくほうが安心でしょう。
二代目モデルの狙い目と状態
ティアナ結構安い pic.twitter.com/6wt2YaNgyb
— スポ (@CAL_246) June 21, 2020
二代目は、2012まで販売されています。2012か2011年モデルを購入できれば、自動車税が少しだけの期間高くならないでしょう。13年経過だと1割ほど上がります。
3万キロ以内で70万円前後のモデルが購入できれば、しばらく安心して乗れるのではないでしょうか?
三代目モデルの狙い目と状態
三代目モデルは、2020年まで販売されていたモデルです。極端なことを言うと、ディーラー保証も付いています。新車で260万円~350万円前後のモデルが、2年落ちで200万円を切る値段で購入できる可能性があります。
2020年最終モデルのケースは、1~2万キロ以内の走行距離で、180万円で購入できればかなり良いでしょう。5年落ち初期モデルであれば、3万キロ以内の距離のモデルを130~150万で購入できればベターと考えます。
まとめ
中古のティアナ「日産」が安い理由とは?海外では継続販売モデルが日本で安い理由をまとめると
- やはりセダン需要が急激に落ち込んでいる結果と考えます
- セダンが欲しいという方には、かなりお得な車両価格であるといえます。