皆さんは、車を運転していて「タイヤの回転に合わせて異音がする!?」ことに気付いたことはありませんでしょうか?
止まっているときは異音がしないのに、車が動きタイヤが回り始めると異音がするケースです。今回は、こういったタイヤの回転に合わせて異音がするときの、基本的な考え方や原因などについて解説します。
タイヤの回転に合わせて異音がする【異音の基本】
タイヤの回転に合わせて異音がしている場合は、どのような基本概念で故障個所などを推理すればよいでしょうか?
タイヤが回転して異音がするということは?
タイヤが回転するときに合わせて異音が発生するということは、どのように異音特定することを考えるのが重要でしょうか?
タイヤが回転する→ドライブシャフトを介している→プロペラシャフトを介しているというように、走行している場合に限り回転する場所から異音が発生しているというメカニズムが基本になるといえます。
例えば、エンジンからの異音の場合は、タイヤが回転していない時でも発生することが多いですし、少なくともタイヤの回転が止まれば異音も止まるというケースが少ないと考えます。
唯一路面に設置しているタイヤ周辺からの異音は?
タイヤは、車の中で唯一路面に接している場所であるといえます。そして車を走行、回転、停止させるのに重要な役目を担っているパーツとなります。そのため、異音が発生したら早期に原因を突き止め、しっかりとメンテナンスする必要があると云う事です。
走行中にタイヤが落ちました。一輪が完全に横を向き制御不能。20m程タイヤ痕が付き辺りには焦げた匂い。近所の人達が飛び出してきました。
ドライブシャフトが脱落してます。
少し前からあった突き上げ時などの異音を放置した結果です。
先週の同時刻だったら中央道の追い越し車線で…終わってました。 pic.twitter.com/39J2gHnStw— ふくもともなか (@twellkey) September 8, 2019
因みにブレーキパッドがなくなったっま走行し、ブレーキパッドが脱落してしまい重大事故になったケースやプロペラシャフトが脱落し走行不能になっているケースは、たくさん発生しています。
タイヤの回転に合わせて異音がする【異音原因】
タイヤの回転に合わせて異音が発生する場合は、どのような故障原因があるでしょうか?ケースごとに解説してみます。
ブレーキ周りからの異音
ブレーキ周りからの異音発生は、比較的多いと考えます。
- ブレーキキャリパーが固着してしまい、常時ブレーキパッドがブレーキローターに強く押し当てられていることから、シュ、シュー、キーと音がする。
- ブレーキパッド残量が減って、タイヤの回転に合わせてキーと音がする
- ブレーキパッドがなくなり、ローター面とこすれあい「ゴー」と音がする
国産車ブレーキパッド交換であれば、パーツ代+工賃=10000円~20000円くらいでしょう。ブレーキローターやキャリパーなどの交換や修理となると、かなり高額になります。大体30000円~50000円くらいでしょう。
ドライブシャフト・プロペラシャフトからの異音
ドライブシャフトは、タイヤを回すためにエンジン(デフ)から回転を伝えたり、旋回するのに重要な役目を担っています。
このドライブシャフトにはブーツが採用されています。このブーツは、ゴムでできています。このゴムが破損し、中のグリスがなくなり異音が「ゴリゴリ」・「ゴー」と発生します。
プロペラシャフトもタイヤを回転させるために回る装置です。プロペラシャフトに使用されているスパイダーが故障することで、「コキン」・「カキン」という異音がします。
ハブベアリングからの異音
ドライブシャフトとナックルは、ハブベアリングという円滑に回転させるパーツが使用されています。このハブベアリングが破損することで、「ウォーン」・「ゴー」という異音が発生します。
タイヤの回転に合わせて異音が発しするケースは、比較的エンジンからの回転入力部分やブレーキパーツからが多いと考えます。やはり早めに原因特定と修理をすることが望ましいと考えます。
タイヤの回転に合わせて異音がする【注意点】
タイヤの回転に合わせて異音がする場合は、どのような点に注意するのが良いのでしょうか?ここでは、注意点や故障でないケースについて解説します。
異音がしたら原因特定と早急の修理を!
タイヤの回転に合わせて異音がするということは、走行時異音の一つになります。そのまま放置しておくと、場合によっては大きな事故などにつながりかねません。
異音が発生していることに気づいたら、まずは異音原因をなるべく早く特定し、修理することを考えましょう。ディーラーや整備会社になるべく早く点検してもらうことが重要です。
「カチっ音」の時は故障でないケースもある
タイヤの回転に合わせて異音がするケースで、故障でない場合もあります。それは、タイヤの溝に挟まった石などの音です。回転に合わせて「カチ、カチ」と異音がしている場合は、タイヤの溝に挟まった石などがないか確認してみましょう。
また石だとおもって点検したら、釘が刺さっていたというケースも少なくありません。やはり異音が発生したときに点検をしてあげるのが、重大な故障や事故につながらない第一歩と考えます。
まとめ
異音は、車の原因特定で一番難しいです。その中で、タイヤの回転に合わせて異音がするケースでは、比較的原因特定がしやすい部類になります。特定しやすいことから、異音が発生しているときは、早期にしっかりと点検修理することが望ましいと考えます。