車を運転するときは、基本的に前を見て運転していると思います。そして時々メーター内に目を向けたりしながら、色々な情報をドライバーが認知して、次の判断や操作していることでしょう。
時々視線をメーターに向けたときに、「あれ?オイルランプが点いて、消えた」ということを経験された方は居られませんでしょうか?
今回は、オイルランプが点いたり消えたりするときの原因や対処方法などについて解説していきます。
オイルランプが点いたり消えたりする!?【原因】
オイルランプって、そもそもどういう時に点いたりするのでしょうか?
オイルランプとは?【油圧警告灯】
そもそもオイルランプ(油圧警告灯)は、どのような仕組みなのでしょうか?エンジン内にあるオイルは、エンジン始動することでオイルポンプによって各部に巡回し始めます。その時発生する油圧によって、オイルがオイルセンサー部に接触することでオイルランプが消える仕組みです。
ということは、油圧が発生してもセンサーにオイルが接触しなかったり、オイルセンサーやオイルポンプが故障してしまっていることで、オイルランプが点灯する現象が起きます。
オイルランプが点いたり消えたりするときは?
オイルランプが点いたり消えたりするということは、基本的にオイル量が足りていないという可能性があります。ただオイルは熱膨張する性質があります。エンジンスタートして直後はオイルランプが点灯したり消えたりしても、あエンジンが暖まると消える可能性があります。
とはいえ、規定量のエンジンオイルが入っていれば、オイルランプは消えるのが基本です。点いたり消えたりするということは、オイル減少などのトラブルを抱えている可能性が高いでしょう。
こういった際は、無理にエンジン始動し続けずに、オイル量の確認を直ちに行いましょう。早期発見・早期診断がエンジン故障を防ぎます。
オイルランプが点灯したときは?
オイルランプが点灯し続けてしまっている場合は、原因が2つ考えられます。ひとつは、完全にオイル不足でセンサーが反応しない場合です。
もう一つは、オイルが入っているけれども、オイルセンサーやオイルポンプが故障して反応しないケースです。どちらにしてもオイルランプが点灯し続けてしまっている場合は、直ちにエンジンを停止し、オイル量などを確認しましょう。
オイルランプが点いたり消えたりする!?【運転中に】
普通に快調に走行していたのに、オイルランプが点いたり消えたりしたときは、どのようなことが考えられるでしょうか。
ブレーキ・アクセル踏んだら点灯し消える
ブレーキを踏んだり、アクセルを踏んだりするということは、縦方向にGがかかることに成ります。車によって、オイルセンサーの取り付け場所は異なります。どちらか一方で点いたり消えたりするということは、オイルが減少しているということに成ります。
例えばアクセルを踏んでも点灯しないが、ブレーキを踏んだら点灯するという時には、ブレーキを踏んだ時にオイルセンサーにオイルが触れていないということです。
カーブで点灯し消える
カーブで点灯し、直線になると消えるというケースも上記同様にGがかかることで発生するメカニズムです。横のGがかかると点灯するということは、その時にオイル量減少が顕著になると云う事でもあります。
どちらの現象が起きても、エンジンにとっては良くありません。安全な場所に車を止めて点検すると良いでしょう。
オイルランプが点いたり消えたりした時は?
オイルランプが点いたり消えたりした時には、どのような対策を取れば良いのでしょうか。筆者の経験談も交えてお話しします。
とにかく走行をやめる
私の知り合いに、「エンジンオイルが少し減っていると思うから足したい」という方がいました。その方の話では、500㏄位足したいとのことでしたが、2L近く入りました。その軽自動車の規定容量は、3.2Lでした。ということは、1.2L強しか入っていないことに成ります。
それでもオイルランプは、点灯していなかったと本人は言っています。もしこれが本当であるとすれば、かなりオイルが少なくならないと点灯しないことに成ります。
オイルランプが点灯して消えたということは、かなり危険度が高いといえます。まずは走行をやめて、安全な所に停めることから始めましょう。
エンジンオイルをチェックする
安全な所に車を停めたら、まずはエンジンオイルの量をチェックしましょう。オイル量が足りなければ、オイルを交換して適正範囲に調整するか、時間がなければ早期にオイル交換することを必須にして、オイルをつぎ足しましょう。
もしオイル量が適正に入っているのに、点いたり消えたりするということは、オイルセンサーやオイルポンプの故障などの原因が考えられます。走行はやめて、修理工場に搬送してもらいましょう。
点検・整備に出す
エンジンオイルが減少しているだけで、交換・補充したらオイルランプが点かなくなったという場合は、とりあえず様子を見ても良いでしょう。ただしオイル量が、オイルランプが点灯するまで減るということは、何かしらの原因が介在しています。一度修理工場などで点検してもらいましょう。
もしオイルを足してもランプが消えない場合や、そもそもオイル量が減っていないケースの際は、オイルランプが点いたり消えたりする原因が、オイル減少ではなくなります。直ちに点検修理してもらいましょう。