出典:スズキ キャリイ
日本の狭い道を走行するのに、軽自動車は非常に便利ですよね。そして軽自動車の中には、軽トラックという日本独自の小型商用トラックがあります。農業・林業・水産業から商店などで人気のモデルです。
軽自動車製造メーカーのスズキでは、キャリイという軽トラックを製造・販売しています。グレードの中にKCとKXという下位・上位グレードがあります。
このグレードには、装備などでどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、キャリイのKCとKXの違いを解説します。
スズキ キャリイKCとKXの走行・安全標準装備の違い
出典:スズキ キャリイ
キャリイのKCグレードは、いわゆるベースグレードです。これに対してKXは軽トラックであっても装備を充実させたグレードになります。ここでは、走行・安全部分での標準装備の違いを解説します。
KCの標準走行・安全装備
KCグレードでは、4輪ABS、ぬかるみ脱出が標準装備されています。またESPという横滑り防止機能も装備されています。
そして安全装備面では、衝撃球種ボディTECTが採用され運転席・助手席のエアバックも採用されています。
KXの標準走行・安全装備
最高グレードとなるKXでは、KCの走行関連装備の他、ヒルホールドコントロールが装備され、MTの4WDモデルには、2暖切り替え式パートタイム切り替えも採用されています。
安全装備面では、デュアルカメラブレーキサポート、前後誤発進抑制、車線逸脱警報、ふらつき警報、
先行車発進知らせ機能、ハイビームアシストが搭載され、フロントヘッドライトにはディスチャージヘッドランプが搭載となっています。
スズキ キャリイKCとKXの標準快適装備の違い
出典:スズキ キャリイ
KCとKXには、どのような点で快適装備に違いがあるのでしょうか?ここでは、運転中などで便利となる快適装備について解説します。
KCの標準快適装備
KCグレードには、AM/FMラジオが標準装備になっています。この他狭い軽自動車のキャビン内をなるべく広く使用できるための収納ポケットが多く用意されています。
インパネドリンクホルダーやポケット、インパネボックス(KX除く)、助手席インパネトレーなど。
熱線吸収ウィンドウガラスは、全面採用され、フロントガラスにはUVカットガラスが採用されています。逆に言うと、エアコン・パワステなどの装備は施されていません。
KXの標準快適装備
KXグレードでは、CD付きAM・FMラジオの他、エアコン・パワステ・パワーウィンドウ・パワードアロックが標準装備です。またシートは、ファブリックシート(KCはビニール)にアップデートされています。キャビンの外では、荷台で便利な作業等も装備されている充実ぶりです。
KCは、仕事をするのに最低限必要な装備を盛り込み、KXでは、仕事だけでなく普段の買い物などにも快適に出かけられる使用に仕上げられていると考えます。
KCのベースグレードは、上記のように非常に簡素化された装備内容になっていますが、KCには、農繁仕様とKCエアコン・パワステ仕様というアップグレードバージョンがラインアップしています。
スズキ キャリイKCとKXの車両販売価格は?
出典:スズキ キャリイ
KCとKXでは、かなり標準装備に違いがあることがわかりましたでしょうか。ということは車両価格にも違いがあるという事になります。
KCの車両価格
KCグレードは、2WDのMT 752,400円と4WDのMT 904,200円がラインアップしています。受注生産となっていますので、希望に応じて生産するという事のようです。
・KCには、特別仕様がある
グレード名 | 駆動方式 | ミッション | 価格 |
KC エアコン・パワステ | 2WD | 5MT | 882,200円 |
KC エアコン・パワステ | 2WD | 3AT | 965,800円 |
KC エアコン・パワステ | 4WD | 5MT | 1,034,000円 |
KC エアコン・パワステ | 4WD | 3AT | 1,117,600円 |
KCパワステ農繁仕様 | 4WD 切替 | 5MT | 970,200円 |
KCエアコン・パワステ農繁仕様 | 4WD 切替 | 5MT | 1,067,000円 |
KCエアコン・パワステ農繁仕様 | 4WDSSS装着 | 3AT | 882,200円 |
KC エアコン・パワステ | 2WD | 5MT | 1,211,100円 |
KXの車両価格
KXグレードは、2WDの5MT 1,069,200円、3AT 1,152,800円となっています。また4WDでは、5MT 1,221,000円、3AT 1,304,600円です。
軽トラックに豪華装備を施した結果、3ATの4WDでは、130万円を越える車両価格設定になっているのが現状ともいえます。
実に価格差だけでいうと、40万円程になります。ベースのKCをアップデートさせて欲しい物だけを装備するという設計にも納得できますね。
まとめ
ここでは、スズキキャリイのKCとKXグレードの装備などの違いについて解説しました。
KCは受注生産と言うだけあり、仕事に特化していて、欲しいと言う方向けといえます。KXは、仕事だけでなく、普段の街乗りや買い物にも快適に過ごせる仕様にアップデートさせた豪華バージョンと言えるのではないでしょうか。