車にとってタイヤやホイールは、外観上大切なパートであると思います。タイヤやホイールをもう少し大きくしたいとか、逆に経済的に一回り小さいホイールサイズにしたいなどもあると思います。
では、インチアップ・ダウンした時や、タイヤサイズのみを変更したいときなどの際には、タイヤサイズはどのくらい変更して良いのでしょうか?ここでは、タイヤサイズを変更したいとき、サイズ変更はどのくらいが許容範囲なのかなどについて解説します。
タイヤサイズを変更したい!夏タイヤの場合は?
ここでは、夏タイヤの場合のタイヤサイズ変更の許容範囲を解説します。
同インチでタイヤサイズを変えるときは?
タイヤ交換しようと思ったんだけどタイヤハウスに入らなかった🥺🫶 pic.twitter.com/TEsgdnPaxK
— Kocha_ace.com (@Kocha_ace2005) August 6, 2022
195/65R15というミニバンサイズで多く使用されているタイヤがあります。このタイヤからインチを変えずに外径をあわせた場合は、215/60R15が比較的近いサイズ(緑)になります。
15インチ | ||||
偏平率/幅 | 185 cm | 195 cm | 205 cm | 215 cm |
30 | 49.2 | 49.8 | 50.4 | 51 |
35 | 51.05 | 51.75 | 52.45 | 53.15 |
40 | 52.9 | 53.7 | 54.5 | 55.3 |
45 | 54.75 | 55.65 | 56.55 | 57.45 |
50 | 56.6 | 57.6 | 58.6 | 59.6 |
55 | 58.45 | 59.55 | 60.65 | 61.75 |
60 | 60.3 | 61.5 | 62.7 | 63.9 |
65 | 62.15 | 63.45 | 64.75 | 66.05 |
70 | 64 | 65.4 | 66.8 | 68.2 |
75 | 65.85 | 67.35 | 68.85 | 70.35 |
80 | 67.7 | 69.3 | 70.9 | 72.5 |
一般的には、直径0.5㎝の外径差であれば、スピードメーターなどの誤差が大きく狂わないとされています。一方直径1.5㎝未満の場合は、装着ができる範囲とのことです。ただしモデルによって装着可否は変わります。
インチダウンでタイヤサイズを変えるときは?
インチダウンしてタイヤサイズを変えるときは、上記の画像のようにタイヤ直径外径で0.5㎝差であれば大丈夫で、1.5㎝以内であれば装着可能な範囲となります。
ただしインチダウンには、リスクもあります。そもそも純正装着できないと指定されている場合は、ブレーキキャリパーなどの干渉が起こり得るからです。
またグレードによってもキャリパーやローターサイズが変更されているケースもあります。十分に調査してからインチダウンするのが良いでしょう。
インチアップしてタイヤサイズを変えるときは?
タイヤが入らなかった人の図 pic.twitter.com/pJnkN2K3fU
— たくみ@ (@898189takumi) May 25, 2018
先程195/65R15というサイズからインチアップさせたいという場合には、どのようなタイヤサイズや許容範囲があるのでしょうか?
16インチにした場合は、205/55R16が外形的には丁度良いサイズになります。205/65R16も少し外径が大きいですが、車によっては装着可能でしょう。
17インチにした場合は、205/50R17や225/45R17というサイズがチョイスできます。
ただしインチアップには、注意が必要です。それはロードインデックスです。一般的にインチアップすることで、タイヤの一輪荷重は減少します。車両重量に対して、ロードインデックスが不足にならないように注意しましょう。
タイヤサイズを変更したい!冬タイヤの場合は?
冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)の場合は、夏タイヤよりも若干外径が大きいタイヤが多いといえます。夏タイヤであれば、クリアできたタイヤハウス内のクリアランスが、冬タイヤになると干渉するケースもあります。冬タイヤは、基本的に純正採用タイヤサイズをチョイスすることが望ましいでしょう。
タイヤサイズを変更したい!注意点は?
ここでは、タイヤサイズを変更したいと思ったときの注意点などについて説明します。
基本的には純正採用タイヤサイズが一番良い!
メーカーは、そのモデルにあったタイヤサイズを色々な実験などから割り出しています。こういった試験は、かなりの回数繰り返し行っています。それによって、乗り心地や旋回性能、制動性能などがバランスよくなるタイヤをチョイスしています。
基本的には、純正採用のタイヤサイズがベターである事を確認しておくことが重要です。それを踏まえたうえで、タイヤサイズをお好みのサイズに変更するということになります。
インチアップはグレード違い装着からも判断できる
同じモデルでもグレードによって15インチ装着車や16インチ・17インチ装着車などがあると思います。もし15インチ装着車から16・17インチに変更する際は、そのタイヤサイズを参考にチョイスすると失敗しないでしょう。
インチアップの場合は、先程もお話ししましたがロードインデックスが足りているかということにも注意しましょう。近年では、エクストラロードタイヤも販売しています。心配な時はこう言ったタイヤをチョイスすると良いでしょう。
インチダウンはキャリパーなどにも注意する
逆にインチダウンするという時には、注意が必要です。それは、16インチグレードに16インチローターが採用されているケースです。こういったケースでは、15インチホイール・タイヤに変更できません。ホイールにキャリパーなどが干渉してしまうからです。
そのモデルが、全グレード共通のブレーキローターやキャリパーを使用しているかチェックしてから購入するのが望ましいでしょう。
さいごに
タイヤやホイールは、車の外観をプラスにする重要なパーツであると考えます。ただ無理なサイズを履いていると逆に格好悪くなったりもします。タイヤ選びでは、入る入らないと云う事だけでなく、運転に影響ないかという判断をするのも重要です。