今では、軽自動車にもハイブリッドモデルがラインアップされています。ハイブリッドになると云う事は、ガソリン車よりも燃費性能が良く、ユーザーのお財布もすごく楽な感じがします。
では、軽自動車のハイブリッドにはデメリットがないのでしょうか?世の中には、一つの事や物には、必ずメリットとデメリットがあると思います。今回は、軽自動車のハイブリッドにはデメリットがないのかということに注視して解説してみます。
軽自動車のハイブリッドにはデメリットがないの?~コスト的デメリット~
軽自動車であっても普通車であっても、一般的にはガソリン車よりもハイブリッド車の方が車両価格が高いというのが現状ではないでしょうか。
ハイブリッドモデルの方が車両価格が高い
グレード名 | 駆動方式 | 燃費 | 価格 |
FX | FF | 24.4km/l | 1,219,900円 |
FX | フルタイム4WD | 23.2km/l | 1,343,100円 |
ハイブリッドFX-S | FF | 25.2km/l | 1,386,000円 |
ハイブリッドFX-S | フルタイム4WD | 24.2km/l | 1,509,200円 |
上記表は、スズキワゴンRのラインアップ表の一部です。ガソリンモデルとハイブリッドモデルでは、15万円以上ハイブリッドモデルの方が高いことがわかります。
乗り方によっては、ガソリンモデルよりも高い出費になるかもしれませんね。
税金は安くなるが総コストはガソリンモデルと比較すると・・・
ハイブリッドモデルは、自動車税や重量税などの点でメリットがあると考えます。しかしながら、総コストという観点から見るとどうでしょうか?
先程のワゴンRを例にして説明してみます。
ワゴンRのガソリンモデルとハイブリッドモデルの車両価格差は、15万円以上です。例えば、年間走行距離が5000㎞の方の場合だと、、、
- ガソリン車(FF):5000㎞÷24.4㎞/L≒205L
- ハイブリッド車(FF):5000㎞÷25.2㎞/L≒198Lです。
年間で7Lほどの差です。7Lということは、年間で1200円ほどの差という事です。もし年間二万キロ走行するという方でも4倍の5000円ほどの差という結果になります。
車両価格15万円の差があると云う事は、何年乗れば元が取れるか大体想像つくのではないでしょうか?
軽自動車のハイブリッドにはデメリットがないの?~故障デメリット~
軽自動車のハイブリッドは、ガソリンに比べて故障は多いのでしょうか?少ないのでしょうか?また故障したときの出費はどうなのでしょうか?
エレクトリカルなパーツが増えるために
軽自動車のハイブリッドは、マイルドハイブリッドがほとんどです。そのためストロングハイブリッドを採用している普通車よりは、エレクトリカルなパーツは少ないといえます。
しかしながらガソリン車に比べれば、エレクトリカルなパーツが増えるといえるでしょう。こういったパーツ故障は、ガソリン車ではない部分です。
もちろんガソリン車であっても機械である以上、一定期間や走行距離によって、故障は必ず起こると考えます。ただ、ハイブリッド車の場合は、ガソリン車の故障部分だけでなく、ハイブリッドシステムに関する故障がプラスで付いてくる可能性が高いでしょう。
例)マイルドハイブリッドシステム用のバッテリー、ハイブリッドシステムを統合しているコンピューターなどです。
ハイブリッドバッテリーは案外高いパーツ
先程少し解説しましたが、軽自動車のハイブリッドには補機用バッテリーとハイブリッドバッテリーが搭載されています。
近年では、このハイブリッドバッテリーも進化しているため、長寿命にはなっています。しかしながら電池製品には、どうしても当たりはずれがあります。
ハイブリッドバッテリーの場合は、結構値段が高いのが特徴です。保証が切れてしまうと高額修理になる可能性があります。
ハスラーハイブリッドバッテリーを筆者で調べた限りでは
ハイブリッドバッテリー 純正で某オークションで35000円~85000円(中古)、新品で120000円ほどでした。
軽自動車のハイブリッドにはデメリットがないの?~走行的には?~
公表燃費は高い設定だが走行の仕方で大きく変動
スペーシアちゃん買って1ヶ月。なんだか思ったより燃費悪いな〜。#新型スペーシア #燃費
— kumi* (@honeymilk93) October 21, 2018
これは、乗り方にも大きく左右される部分なのですが、思ったよりも燃費が良くないという方も多くいるようです。特にカタログ値と比較してかなり悪いという印象となっています。
ハイブリッド車にしたからと言って、とてつもなくガソリン車よりも燃費が良くなるという感じではないように思います。
ターボ搭載ハイブリッドはまだ少ない
ハイブリッドモデルには、ノンターボとターボ車があります。燃費性能を稼ぐためには、ノンターボの方が有利になるので、どうしてもターボの設定が少ないのが現状です。
さいごに、、、
軽自動車のハイブリッドだけではないのですが、物事には一長一短(メリット・デメリット)が存在します。軽自動車ハイブリッドのデメリットは、やはり車両価格の高額化と、ハイブリッド特有の故障の際の修理費の高さではないでしょうか。
また燃費性能差も1㎞~2㎞/Lというのが多いだけに、走行距離が極端に多いユーザー以外は、デメリットになるかもしれません。