スタッドレスタイヤは寿命10年持つものなの?経年劣化の危険性!

車のメンテナンス知識
スポンサーリンク

タイヤには、サマータイヤだけでなく、雪道用スタッドレスタイヤがあります。スタッドレスタイヤは、雪道や氷上でもしっかりグリップするように開発されています。

スタッドレスタイヤは、ある意味全く雪の降らない地域に住んでいる人にとっては、無用のものかもしれません。

一方スタッドレスタイヤを必要としている方は、サマータイヤとスタッドレスタイヤを2つ所有することになります。

では、スタッドレスタイヤは寿命10年持つものなのでしょうか?今回は、スタッドレスタイヤの寿命などについて解説します。

スポンサーリンク

スタッドレスタイヤの寿命の目安って?

ここでは、スタッドレスタイヤの寿命について解説していきます。

スタッドレスタイヤにはタイヤ溝深さで使用期限がある

スタッドレスタイヤには、スタッドレスタイヤとして使用できる溝の深さ、プラットフォームサインがあります。これより浅い溝になった際には、スタッドレスタイヤとして使用できません。

このサインとは別に、サマータイヤとして使用できるように、スリップサインも記載しています。

スタッドレスタイヤは経年劣化するのが早い

スタッドレスタイヤは、サマータイヤとは違い、細かいサイプが切ってあります。それは、雪上や氷上でのグリップ性能を高めるためです。

そしてサマータイヤよりも柔らかいコンパウンドのゴムで製造されてもいます。そのためサマータイヤよりも劣化が早いといえます。

スタッドレスタイヤはゴムの性質が制動力に影響する

一般的に乾燥道路では、サマータイヤの制動力よりもスタッドレスタイヤの制動力の方が劣っているといえます。

スタッドレスタイヤをサマータイヤで使用する場合は、制動距離が長くなることを前提に運転することが重要でしょう。その代わり、雪上、氷上性能ではサマータイヤとは比べられない程の制動力が発揮されます。

スタッドレスタイヤの寿命をセルフチェック

スタッドレスタイヤの寿命を知るためには、セルフチェックすることが重要といえます。

スタッドレスタイヤの製造年月を確認する

タイヤには、必ず製造年月が記載されています。上記のSNSを見てみてください。この場合は、2018年33週に製造されたタイヤだということです。

これを調べることで、タイヤがどれくらい経過しているのかをセルフチェックすることが可能です。もし10年以上前のタイヤということであれば、3512などと記載され、2012年35週のタイヤということになります。

スタッドレスタイヤの溝の量を確認する

先程少し触れましたが、タイヤの溝(プラットフォーム)の状態を確認しましょう。この溝は、新品時の50%の高さに設定されています。

タイヤの溝が新品時の50%を切ると、スタッドレスタイヤとしては使用できないことを意味しています。十分注意しましょう。ただし、サマータイヤとして使用できるように、スリップサインが別途記載されています。

スタッドレスタイヤの固さを点検する

スタッドレスの固さや柔らかさは、人の触感では判別することが難しいといえます。こういったときには、上記のような硬度計を使用することがベターでしょう。

硬度計は、案外高額な商品が多いといえます。大手のカー量販店やタイヤショップで必ず持っているツールです。一度計測してもらうのも良いでしょう。

スタッドレスタイヤは寿命10年持つのか?結果発表

筆者は、北の国に在住しています。こういった地域では、スタッドレスタイヤを10年使用しているケースは、すごく少ないと感じます。新品購入してから、大体4年から5年で買い替えるケースがほとんどです。

理由としては、半年以上スタッドレスタイヤで走行しているので、4年くらいするとプラットフォームが出てしまうケースが多いからです。

また、スタッドレスタイヤの寿命が10年問いう考え方をしている人も少ないと感じます。各メーカーもスタッドレスタイヤの使用期間を大体4~5年としているところが多いといえます。

このため、スタッドレスタイヤの寿命を10年持たせるというのは、かなり難しいと考えます。やはり安全のためには、スタッドレスタイヤは定期的に交換することが望ましいでしょう。

スタッドレスタイヤの寿命を10年と考える人の特徴

  • スタッドレスタイヤは、スキーなどに行くときしか使用しないので溝が減らない
  • スタッドレスタイヤをほとんど使用しなく、久しぶりに使用しようとしたら10年経過していた
  • ほとんどスタッドレスタイヤを使用しなく、中古で安く買えそうだが10年経過しても大丈夫?

こういったケースの方々が多いのではないでしょうか?10年経過したとしても管理が良ければ、スタッドレスタイヤとして使えるタイヤもあるかもしれません。

しかしながら、スタッドレスタイヤとしての機能を有していないタイヤも多くなると感じます。やはり10年経過したスタッドレスタイヤは、使用しない方が安全だと考えます。もしそういったスタッドレスタイヤを使用する場合は、路面をしっかり捉えているかなど注意しましょう。

関連記事→オールシーズンタイヤを買った後に後悔する理由は?後悔しないために熟知しておくこと